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「塩が体に悪い」は嘘。 食塩と海塩の違い。

「減塩」ブームが数年前に起こりましたね。

当時のスーパーの棚には、
たくさんの減塩商品が並び
高血圧を気にする年齢層の方が
こぞって“健康のために”とその商品を
買っていたイメージがあります。

昨今の健康・美容ブームから、
若い人でも「塩」を避けている人は
多いと思うのですが、ちょっと立ち止まって
以下のことをぜひ知ってほしいなと思い
この記事を書きます。

● それは塩じゃなくて塩化ナトリウムです。


私たちが幼い頃から
馴染みのある塩とほんとうの塩は
違っている可能性が高いです。

難しいことを知っても、
暮らしにはあまり役に立たないので
極めてシンプルにその違いを描きます。

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① 食塩(私たちが幼い頃から馴染みのある塩)

・製法:
塩化ナトリウムの純度が99%以上
+炭化マグネシウム約0.4%を合わせて作られたもの。
・成分・味:
食塩は精製塩とも呼ばれており、
塩化ナトリウム以外のミネラル分が
ほとんど除去されています。
そのため塩分濃度が高く舐めると辛い
味がします。


某大手メーカーの塩は、ほとんどがこれです。
固結防止剤などの添加物が入っている
ものもあると聞いたことがあります。
(昔の私は、この辛い味が塩だと思っていました…)

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② ほんとうの塩(海塩 / 自然海塩)

・製法:
海水を汲み上げ天日干しをする方法、
海水を煮詰めて作る方法のいずれの
工程を経て作られたものです。

・成分・味:
海塩は塩化ナトリウムの純度が約80%、
残りはマグネシウムやカリウム、
カルシウムなどのミネラル成分で構成されているため、
その味はまろやかでどこか旨みも感じます。

天日塩など、一般的な塩からこれに切り替えて
このおいしさを知ってから、
食塩を買う価値を私は感じなくなりました。

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● リスクの高い食塩をもっと知る

食塩について、より詳しい情報が知りたい人は
以下の内容もぜひインプットしてみてください。

・食塩の製法について:
塩は海水の中で“イオン”の状態で溶けており、
この海水から「塩」を取り出すために、
イオンの性質を利用し、釜で煮詰めます。
煮詰めた塩を乾燥させてサラサラになったら食塩のです。
大量生産できる製法のため、市場へも安価に提供することが可能です。
(参考:食塩ブランドサイト 公益財団法人 塩事業センター

・食塩を取る=高濃度の塩分摂取:
すべての塩が高血圧を招くのではなく、
食塩の過剰摂取が高血圧の原因です。
高血圧を招くのは食塩=精製塩であり、「塩」ではありません。

塩を摂ることが身体に悪いのではなく
塩分を過剰に摂るのが良くないのです。

食塩は99%以上が塩化ナトリウムでできています。
そのため、食塩を摂り過ぎると
血管に急速に吸収されるため血圧が上がってしまいます。
※ナトリウムの過剰摂取は、慢性腎臓病、
 胃がんの発症との関連が考えられており、
 高血圧から循環器疾患、脳卒中の原因にもなりうるものです。

食塩と海塩の違いに関する情報が出回らず、
減塩が良いとメディアがうたったため、
塩が高血圧の原因になると言われているのです。


最後に

塩の袋を見ると、いろいろな情報が書かれているのに気づきます。
メーカーによってそのデザインや文字量は様々。

塩を選ぶ際、ついパッと目に入ってくる
デザインやキャッチコピーだけ見て決めてしまいがちですが、
ちゃんと見るべきは裏面です。

その塩に関する情報がちゃんと書かれています。
特にこだわった製法をしているブランドは、
製法やそのこだわりに関する情報を
書いてくれていることが多いです。

出来るだけ、自然な製法で作られた
マグネシウムなどのミネラル成分が
たっぷりの塩を食卓に取り入れましょう。
自然な製法で作られたしおは、天然のミネラルを
豊富にバランス良く含んでいます。
ミネラルは体内で合成できないため
食べ物から摂る必要がありますし、
塩化ナトリウムと他のミネラルをバランス良く摂取することで、
高血圧を誘発するリスクも低くなると言われています。


お塩はどんなに贅沢しても、数百円の買い物です。
一生懸命働いたお金で、わざわざ不健康を買う必要はありません。


cham_lu

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