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田舎の猫 街に行く 第二話

田舎の猫 旅に出る

虹乃音子


 「街へ行ってみようかな……」
 それは、初め漠然とした思いだったのよ。
 
 育ての両親は亡くなってしまったけれど、家はあるし、少ないながらも友だちがいるグリーンフィールドで、一生を過ごすのも良いかなって思う自分もいたの。
 
 けれど、やっぱり一度くらいは大きな街で暮らしてみたいなって思いは小さな頃から持っていたわ。
 やっぱり街に出た方が、同じ猫人族に会える機会も増えるだろうし、何よりも私自身の能力の問題があった。
 このまま田舎で暮らしていたら、きっと使うことのない能力。
 私はそれを使って何ができるか試してみたかった。
 育ての両親が亡くなって、改めてその思いが強くなって……
 私は海辺の街シーオーシャンに旅立つ決心をしたんだ。
 もちろん一緒にこの町で育った幼馴染みたちは、泣きながら私に残るように言った。
 でも、私の決心は固かったの。
 そして、旅立ちの日から3日目。
 私は見事に道に迷っていた……

 「街へ行ってみようかな……」
 それは、初め漠然とした思いだったのよ。
 
 育ての両親は亡くなってしまったけれど、家はあるし、少ないながらも友だちがいるグリーンフィールドで、一生を過ごすのも良いかなって思う自分もいたの。
 
 けれど、やっぱり一度くらいは大きな街で暮らしてみたいなって思いは小さな頃から持っていたわ。
 やっぱり街に出た方が、同じ猫人族に会える機会も増えるだろうし、何よりも私自身の能力の問題があった。
 このまま田舎で暮らしていたら、きっと使うことのない能力。
 私はそれを使って何ができるか試してみたかった。
 育ての両親が亡くなって、改めてその思いが強くなって……
 私は海辺の街シーオーシャンに旅立つ決心をしたんだ。
 もちろん一緒にこの町で育った幼馴染みたちは、泣きながら私に残るように言った。
 でも、私の決心は固かったの。
 そして、旅立ちの日から3日目。
 私は見事に道に迷っていた……

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