日記 2024/7/14 身体の重さ
新しい美容液の効果、わからない。そんなものなのだろうか。レチノールA反応体験できず。1カ月くらい使ったらわかるかな。
昼間トマトとズッキーニのパスタを作って食べたらとんでもない眠気に襲われた。パスタ食べるといつもこう。誰か対策知りませんか?私はおそらく食事中の血糖値が上がりやすい体質で、食べてる途中から眠くなる。それは弟も同じで同じものを食べてると同じくらい食べ進めたところで同時くらいに眠いと言い出す。家系的なものだろうけど、父母には特にそういったことは起きない。
昼寝をする前に『私の身体を生きる』を読み進める。性加害と自慰と妊娠と出産と、身体について書いてあることを続けて読む。私は全部のことがこわい。この本に書いてある全部が今のところ全てこわい。どれもこれもが誰かの傷ついてきた記憶の記述だからだ。パートナーの性器のことについて書いてあるエッセイは別の意味で、その人たちの間でしか起きなかった秘められた事実をぼろんと露出されているようで、こわかった。妊娠をして自分の身体と生まれゆく新しい身体の区別ができるのか私にはわからない。自分の身体の形が変わるのがこわい。まぶたがものもらいで腫れただけであんなに動揺したのに、10カ月もの間妊娠と戦える気がしない。出産も、会陰切開という言葉もその言葉が指す行為もこわくてたまらない。自分の身体を切りたくないし失いたくもない。性加害(多くが痴漢)の描写がほとんどの作家のエッセイに登場している気がする。ほとんどとは言いすぎかもしれないけれど、身体にまつわるエッセイを書くとなったときにこんなにも多くの作家が加害について書く事実がこわかった。逆に自慰のことをポジティブに表現する描写は多かった。それは裏返してみれば社会では仄暗く嫌悪感があって後ろめたいような行為だから、こんなふうに日向ぼっこと同じようなあたたかいこととして書くんだろうと読んでいて思った。たしかに日向に出してあげたくなる気持ちはわかる。
自分の身体はいつまでも軽やかでいてほしいと思った。そもそも軽やかであるかもわからない身体であるのに。耐えられない眠気に襲われてそのまま1時間やわらかな布団にくるまって眠った。
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