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日記 2024/7/29 デデデデ

デッドデッドデーモンズデデデデストラクションを観に行った。

出町柳にある出町座でデデデデの一挙上映が二週間限定であったので、行かなければと先週からうずうずしていた。5月あたりに出町座の会員になって、それなのになかなか足を運べていなかった。出町座の会員特典で映画は一本1000円で観れる。しかも会員になったときにもらった無料チケットがまだ1枚あるので、実質1000円でデデデデイッキ見してきた。思ったよりも殺戮のシーンが多くてウワ〜となりながら観ていたけれど、赤い血が飛ぶシーンで唯一身体がビクッとなった。私の身体は青い血には大して恐怖しないのに、赤い血を見ると反射で縮こまってしまうのか。最初は時折あのちゃんや幾田りらさんの顔がチラついていたけれど、最後はもう脳内でおんたーん!大場くん!お兄ちゃーん!とキャラ名を呼びまくっていた。極端な話、いつ終わるかわからない世界に私も生きているわけで、どこかで閃光が迸りこちらに死が向かってきたときに私は「まぶしっ」て一瞬思ってわけもわからず焼け死んでいくのかもなあ、などと考えながら劇場を後にした。

地図を見ないで歩いていたら全然駅に辿り着かないまま20分くらい夜道を進んでいた。途中Gが歩道のど真ん中をこっちに向かって歩いてきて本日2回目のビクッ。そういえば今朝起きたときに父から「再来年に東京に引っ越すから」とLINEが来ていたのを思い出す。突然故郷の消失を予告される。元々東京生まれで長野県は故郷ではないのだが、小さい頃から通ってはいて中学入学のときに移住した。なのでほぼもう地元の認識というか、実家に帰るときは長野に帰るわけで私の中では故郷なのである。その故郷が2年後にはもうなくなるというのはあまり想像できない。父と母が東京の狭いアパートで猫2匹と暮らしている絵を想像しようとして、全然浮かばなかった。もしかしたら私と弟が暮らしている部屋の契約が切れたら、家族全員でどこかに住むつもりなのかもしれない。父からしか聞いてないのでこの話が本当かわからないし実現されるのかもわからないけれど、また家族と住むというのは今の自分的にはあんまり嬉しくないかもしれない。東京に実家がある人を羨んどいてなんだが、自分の手の届く範囲で生活を運営できているという事実が自分にとって大切なのだと思う。

もうすぐ駅に着くというところで春先に死んだ犬のことを思い出した。思い出そうとしないと思い出せないようにしている記憶。連絡を受けたとき、すぐに帰るべきだっただろうか。亡骸にも触れられずに今日この日までを過ごしてしまったことが良かったのか、時折わからなくなる。

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