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‘’肩書きたくさんマン‘’の「あ、じゃあこっちの名刺で・・・」は、鼻息荒くしながらボクたちにナニを訴えかけたいのか。

「本日をもちまして公開を終了します。」

ミクシィが出てきたSNS創成期。

リアルでは面識がない人たちと
「ネットを通じて仲良くなれる」
という風潮がコミュニティ一の一つとして蔓延し始めた頃の話。

エイプリールフールには、
今思うとまったく面白くもないし、ドッキリと言えるほどでもないが、
唯一のつながり手段であった運営サイトを突如‘’閉店ガラガラ‘’します宣言をし

「やめないで!」
「エイプリルフールネタでした。ごめんなさい!」
「よかった!安心しました!」

こんな定番な「お約束」ネタがあった。

こういうのはインターネットがまだ
‘’小さく開かれていた時代‘’
であるがゆえの光景で、‘’見知らぬ人を騙す‘’と言っても

「ネットの向こう側で驚いてくれる人を想像して笑っちゃおう」

こんな感じの曖昧な「子供じみた悪意」が多く、今のようなカネ目当てのたぐいはほとんどなかった。

あの頃は「ブラクラ」も‘’ドッキリ‘’の定番であった。

いまの若い子は‘’ブラクラ‘’という言葉をご存知だろうか。

「ブラウザクラッシャー」の略で、
掲示板やあやしげなブログにリンクという形でワナが仕掛けられていて、これを踏む(クリックする)とブラウザに何らかの悪影響が起こる現象のことをいった。

これの一番の有名どころは、新規ウインドウが次々と勝手に開いて止まらなくなるものだった。

ボクは、これには何度も引っ掛かった。

突如として、ものすごい勢いで増殖するウインドウの複製物に、一瞬で青ざめて
「あ、やっちまった!」
と、必死でウインドウを閉じようと「右上の☓印」をクリックするが、消すスピードが増殖スピードに追いつかない。

あっというまに画面は新規ウィンドウで埋めつくされることになり、
「あぁ、これはまずい!ウイルスだ。PCがぶっ壊れた!」
と思ってまったく対処法がわからないボクは、慌てて電源コードを引っこ抜くという暴挙にでていた。

変なリンクを踏むからこういうトラップに引っ掛かるのだ!最初から不容易にリンクを踏まなければいい!

これは‘’ど正論‘’である。

いまこれを読んでくれている若いキミも、そうやってココロの中でボクに説教をしながら読み進めてくれているであろう。

そう。
間違っていない、キミが正しい。

しかし、ちょっと待ってほしい。
ど正論ではあるが誘惑に負けるのが人のさが、というかオレのさが

なお、ここまで「怪しげ」と言って抽象的にしるしてきて「すまぬ」が、そろそろ言っておかねばならない。

リスクをおかしてまでも本能のおもむくままに、踏みにいく内容。

それはおもに
‘’エロ‘’である。

だから、ど正論でさとされて
「これからは変なリンクを踏まないようにする」
とボクが澄んだ瞳で言えるような純朴じゅんぼくな青年であったのなら、今頃は悟りをひらいてインフルエンサーになれたであろう。

が、ボクのスタンスは
「絶対やばい、でも絶対見たい」 
のだ。

若かりし頃、エロを前にするとボクの脳みそは適正な判断のつかない単一細胞と化してしまっていたのだ。

それから20年。

インターネット、SNSはもはや生活に必要不可欠な世界共通インフラへと成長した。
こうなると騙しも多種多様化してきて「子ども騙し」による恐怖だったものから、巧妙な「騙し」による恐怖へと変貌をとげたのだ。

一般人が炎上して氏名をさらされる。
あるいはクリック詐欺でカネをだまし取られる。あるいは誇大広告の乱発で弱者をカモにする。

これはまさに「現世的な恐怖」だとボクは思っている。

YouTubeの広告や、収益を目的としたブログ(またはnote)では「成功体験」ばかりがアピールされがちである

ボクは、とあるきっかけで、株式投資を若い頃からしてきたので、17年経過した今、生活費の大半を配当収入でまかなえるほどになった。
※2021年度実績 配当金 260万円(税引後)

しかしだからと言ってこの世界の成功者ではないし、ただの一度もそう思ったことはない。

謙遜けんそんでもナンでもなく、
「配当性向が低い高配当株へ‘’集中投資‘’する」
という誰でもできることを愚直ぐちょくに毎月継続し、あとは放置するだけで、アホなボクですらその域に達するのだから、つまるところ時間さえかければ誰でもそのくらいにはなれるのだ。

そんな特殊能力もないボクなんかが、偉そうに投資について語るのは忍びないが、
経験者として明確に言えることがある。

株式投資は、どんなに努力をしても、
そこそこ労働収入(年収)が高かろうと、勤勉であろうと、

「持たざる者」は「もともと持っている者」に‘’簡単に‘’追いつけない世界である。

経験者であればあるほどにそれはわかっている。純粋な株式投資においては、時間にまさるものはない。
だから興味があるなら今すぐに長期投資を始めた方がいい。

しかし、このまま真面目に働いても、日本では賃金の上昇は鈍いし、高度成長期みたいに年功序列で終身雇用が確約されているわけではない。手元にお金がないから、結婚もできないし家族もつくる自信がない。

このまま漠然ばくぜんと年を重ねていくのはむなしい。

「あ〜、自分の人生はこのまま何も起こらずに終わるだろうな、きっと5年後も10年後も生活なんて変わりっこない」

こんなすぐにでも見える形で手元にお金が欲しい人たちを‘’投資‘’を名目にした「投機ビジネス」はターゲットにし、

広告をバンバン流してささやき続ける。みんな大好きYoutubeには、まさにこのたぐいの広告が溢れかえっている。

「仮想通貨とFXで人生一発逆転!」
「100万円を2年で1億に!」
「お金の奴隷から自由になろう!」

短期間で一発逆転か・・・。
そんな簡単にいくわけはないさ。
それでも一発逆転にかけてみたい。

「絶対やばい、でも絶対見たい」 
若かりし頃、エロを前にしたときに単細胞と化していたボクの脳みそと同じ感覚であろう。

「真面目に働くのも地獄、ギャンブル的な投機をするのも地獄」
だったら「マシな地獄を選ぶ」しかない。

投資を名目にした‘’投機‘’広告に思わず飛びついちゃうのは、もしかしたらそんな安直な考えからきているのかもしれない。

リアルでは、欲にまみれた怪しい人はよく「異業種交流会」に出没する

インターネットやSNSを通じて人脈づくりが活発化してきた今のご時世。

「人脈があれば、自分が成長できる」
「人脈があれば、ビジネスがうまくいく」
「人付き合いを変えると、自分のレベルが変わる」

だから積極的にそんな場に出向こう!

社会人になって間もなくしたころ、こんなことを熱く語る‘’人脈作りマン‘’の先輩がいた。

若手時代、そこそこ純朴じゅんぼくだったボクは
「そうだな、人脈って大事だよな」と思って、この先輩が勧める「異業種交流会」たるものに何回か行ったことがある。

参加者は当時のボクと同世代か、少し年上くらいの人。だいたい20代。
持っている悩みも一緒で「人脈がないから欲しい」「成長したい」などなど。 

まあ、実際に参加してみてわかったが、ボクにとっては全くの無価値なものだった。

少しだけ社会人歴が長くなって、ある程度の決裁権がもてるようになった今、なぜ無価値だったかがわかるようになった。

ひよっこ同士が名刺交換して繋がったところで、特に進展があろうはずがない。
そして、仕事が充実している人は、そんな「ひよっこ」との名刺交換会にそもそもやってこないのだ。 

まあそれはボクの個人的感想なので良しとして、

そんなところに一際ひときわ怪しい輝きを放ちまくる
「私は怪しい人ですよ」って顔に描いてある人のことを今は話したい。

「経営者です」「ちょっと会社やっててね」「最近独立しました」
彼らは営業目的で参加している。

年齢は30前後。経営者としてぺーぺーでも、ひよっこの集まりでは偉そうにマウンティングできるから気分がいいのだろう。

色んなひよっこに自ら話しかけに行って、肩書きにひれ伏してヘコヘコするカモを
目をギラギラさせながら刈っていってるのだ。

この一方が騙して、一方が騙されている光景をリアルでみるのが、ものすごく不快で気持ちワルイ。

こういうペーペー経営者の特徴は、名刺に書かれている仕事場は自宅で、電話番号は携帯番号。名刺の肩書きたくさんマンで、いちいち相手と話をしながら
「あ、じゃあこっちの名刺で・・・」
と、別の名刺を取り出してきてあえて肩書きがたくさんありますアピールをしてくるのだ。

「ボクも20代はさ、君らと同じサラリーマンだったけど、副業が軌道に乗っちゃってね。いまではその経験活かして若手の副業(小遣い稼ぎ)を支援するコンサルタントも片手間でやっててさ…」

あなたも今すぐ始めよう!
いまの仕事と両立できる!
思い立ったが吉日!
今日が一番若い日!
収入源が1つだと会社の奴隷だ!

なんて目をギラつかせながら上手い事言って、せっかくの出会いだから副業コンサルを特別にあなたには格安でしてあげるよ、
と耳元で囁いてくるのだ。

そして「なんで?」と思うが、残念なことにそのギラギラ営業にまんまと引っ掛かって毎月1万円の副業コンサル料を払う契約をするカモがいる。
そう、私の部下にも…

やべ、思い出して書いてると腹立ってきた。そろそろまとめよう

僕らが毎日接するインターネットにはウソがあふれている。一部のアマゾンのレビューは操作されているし、一部のインフルエンサーはステマで物を売るし、どんなに気をつけていても、嘘を完璧に見抜くのは難しい。

ヒトは将来が本気で不安なときは、どんなものにだってすがりたくなる。そんな時は様々な言葉や商材が救いに見えてしまうのである。だから騙す方は、悩んでいる人間はものすごくカモりやすいのだ。

カモられないように普段から心がけたいこと。それはネットでもリアルでもそうだが、
高額なお金が動く時には疑いの目をもつこと、常にその訓練をすること。

ボクのような根っからの田舎人は
恐怖心のかたまりで、だましの手口のサンプルを沢山見続けている。
そんなことをしていると、思ってくるのだ。
「そんな幸運あるはずがない」
「バカだな」
「そんなの騙されているに決まっているだろ」

って。
だから、ありきたりかもしれないが自分の好きなものだけに凝り固まらずに、色々な人に会ったり、色々なジャンルの本やメディアそして個人のブログやnoteに触れてみたりするのは、大切であるように思う。

「絶対やばい、でも絶対見たい」

え?そう思うようなものがあったときはどうするか?

ま、それはな…

クリック詐欺にひっかからない程度にな。
ウイルス対策してな。

ま、まかせるわ。

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