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20代の頃、ネカマに‘’MajiでKoiした‘’ボクだが、アラフォーになった今でもネカマを見抜けないのをどうしたらいいですか。

6月が終わった。

光陰矢こういんやの如し、
歳月人を待たず。
少し前に2022年が始まったと思っていたらすでに折り返し地点。

時の流れのあまりの早さに愕然がくぜんとする一方で、ナニか重大イベントをやりすごした感にふと見舞われた。

そうだ。

そういえば、桜満開に咲き乱れていた時期ころに必死のパッチの満身創痍まんしんそういでnoteコンテストに4記事をエントリーした。

たしかこれらは全て6月中に受賞者を発表するとあったが、


おかしい。
オレになんの通知もきてねぇじゃん。

もしかしたらナニも気に止めていなかったので見過ごしちゃったのかもしれない。いささか気になってnote公式アカウントを辿ってみることにした。

ボクは多少身構えつつも、
内心ではワクワクが止まらなかった。

入賞を確認した上で、
謙遜しているていを保ちながらも‘’照れて照れて‘’のドヤ顔で大発表すること。

みんながやってるアレだアレ。
まずはアレをやりたい。

そして、いつも愛ある突っ込みを頂けるフォロワーさんたちから

「おめでとう!」「ついにやったな」「前人未踏ぜんじんみとうだな」「スキです!」「れなおしちゃいました♡」「おっパブ一緒に行こう」
等々、言われたい。

いっぱい言われたい。
きっと言われるに違いない。

この抑えきれない承認欲求、自己顕示欲、愛を求める本能が、ボクの妄想をパンパンに膨らませて、イヤらしいほどのニヤけ顔をしながら確認作業へと駆り立てた。

さて。
どれどれ、と。

おぉ、やっぱりコンテスト全て、
入賞者の発表がなされているではないか。

むふふ。

・・
・・・

ほぅ、ふむふむ

ん?
・・
・・・
・・・・

ンヴォッ……

気持ち悪い感じの声が出た。

・・・
うえええぇぇぇ。

はしにも棒にも掛かってねぇ…、

おっかしいだろよ、おいおい。
あれだけ自意識過剰のドヤ顔で真面目なノリでつづった記事たちが、
のきなみ落選しているやないかい。

しばらく呆然ぼうぜんとしたあとに、ようやく既に状況が詰んでいることを理解したボクは、
開き直って薄暗い部屋で椅子に腰掛けて優雅に足を組み、この状況を冷静に振り返ってみた。

あぁ。
そうか。
そうだ、そうだ。

思い出した。

あのとき、腱鞘炎けんしょうえんだったんだ。
たしかキーボードを叩くときに痛みがあったし、なんなら今だから言うが、ひざも少し痛かった。
歯を食いしばった日も1日か2日くらいはあったし、歩くのが少し不自由だったことはいなめない。

そういう身体の節々ふしぶしの痛みが積み重なって身体全体のあれ。
あの、バイオリズムっつーのかな?
あれにゆがみが生じ、記事に影響してしまったようだ。

数少ないボクのファンの人、そういう理由で期待に応えられずにすみませんね。
きっと、その、あの、あれだ。
紙一重のところでボクは落選したのだ。

そう考えると妙に納得できた自分がいた。

それとな。
やっぱりな。キャラがダメだ。
素を出しすぎている。

自己主張が強すぎるし、気を抜くとすぐにエロをはさんでしまう。

今後の万全たるコンテスト対策として、
少し‘’キャラ変‘’を検討にいれている。

爽やかで優しく凛々りりしいジェントルマン風の男性が、現代社会の根底に広がる格差社会・少子化問題・環境破壊・生物多様性の減退等の様々なトピックスについて、
金融・IT・ジェンダーフリー等の観点からマイルドに考察する。

そんなキャラのクリエイターを目指していこうか、

なんてね。

違和感はあっても、皆一様にリアル世界では‘’キャラ‘’の使い分けをしている

TPOをわきまえるのが当たり前で、
むしろしていない人はイタいとされる。

我が社の定例会議は、
アフターコロナとなった今でもZOOMでり行なわれることが当たり前となった。

在宅勤務者とつないでいるので
時折ときおり、思いがけないハプニングがおこる。

まじめな顔してリモート会議をしている最中さなか、在宅勤務の中堅社員のお子様が突然部屋に入ってきてPCをのぞき込む。

その瞬間、社員が慌てて
「す、すみません、うちの子です」
と照れ笑いで紹介し、
‘’アットホームなパパキャラ‘’に、パッ!と切り替わるのだ。

不思議なことに周囲も同様に、
この瞬間に家庭モードに切り替わる。

この場で表情をナニ一つ変えずに真顔で
「まじめな会議中に子どもなんて部屋に入れるな!」と言う
‘’空気の読めない社内キャラを保持するうざい人‘’はおらず、

むしろ
ガミガミ上司も
愛想のない同僚も
‘’子育てに理解ある上司キャラ‘’とか
‘’同じ子育て世代キャラ‘’とかにチェンジして、ほがらかにその空気を受け入れるのだ。

‘’仕事のキャラ‘’と‘’家庭のキャラ‘’

多くの人にとって、ふたつの‘’キャラ‘’は完全に独立していて、まわりはそのどちらかの側面しか知らない。
だから隠されたがわのキャラが見えてしまうとやっぱり
‘’不思議な感覚‘’となる。

そう。
違和感はたしかにある。

でも違和感がありながらも、
リアル社会ではこの程度の‘’キャラ変‘’は、
個々の‘’建前‘’と‘’本音‘’の一部とされて受け入れられている。

今も尚、すでに。

だから、唐突に結構なギャップを見せられることがあったとしても

‘’一瞬で幻滅しちゃった。‘’
‘’親友だったけど今日から友達やめる。‘’

なんてことは、多くの場合においてならない。

それはやっぱりリアルで接する人に対しては、少々の振れ幅を加味した‘’圧倒的な情報量‘’をつかんでいて、
それを認識した上での‘’距離感‘’で付き合っているため、
「そんな一面もあるんだね」
程度の‘’想定内‘’ですまされるからだ。

文字の少ないSNSの世界では、簡単に何モノにでもなれる

 「ネカマ」っていまの若い子は知っているのだろうか。この言葉自体、ボクの世代では普通に使われていたものの、もしかすると死語になりつつあるのかも知れない。

ネカマとは、
男性が女性に成りすましてSNSを発信することで、ボクらの青春時代の‘’出会い系‘’では「ネカマ」が至るところにはびこっており、利用者の警戒意識はものすごく強かった。

当時の超有名どころの出会い系サイトでは、
「年齢・性別・居住地域」に自己紹介を添えた投稿をみながら出会う相手を探す。

気に入った人を見つけたら数行のメッセージを送る。無法地帯ではあったものの、業者が間に入って課金することがないぶんとても良心的であった。

では、そんなシステムの中にあって、
なぜネカマが存在したのかというと、当時の出会い系では、女性の立場というのはとても希少価値があり、女性に飢えてグイグイくる男は簡単に騙しやすかったのだ。

そう、だからもちろんボクも騙された。

当時、人気絶頂であった広末涼子のアイコンで
「やっと夏!ミニスカの季節!」
「妹キャラとよく言われます!」
「半身浴にどハマリ中です♡」

なんて自己紹介欄に書かれてあると、

むむむむっっむんむぬ?

と、それはもう欲望を抑えきれなくなった。気づけば、‘’MajiでKoiする5秒前‘’には静かに広末お姉さんのアイコンをクリックして、メッセージを送っていた。(※‘’MajiでKoiする5秒前‘’の意味が分からない人もいるよね笑)

「こんにちは!ボクはお兄ちゃんキャラと言われます!半身浴、想像しちゃうじゃないですか♡」

こうして無事、相手がのちに有料サイトに誘導するキモおっさんだと知らずに、ボクはエロメールのやりとりを朝から晩まで2週間程度するのだ。

女性の視点だと「そんなのに騙されるの?」と思うかもしれない。

しかし、女に化けた男は、どんな属性の女がなにを言えば男を喜ばせるか、なにを言えば男を傷付けるかを実によく知っている。

ボクは断言するが、
アラフォーになった今でも‘’ネカマ‘’を見抜けない。

これまで、けっこうたくさんの人が書いたものや話したことに触れてきた。
しかしたとえ多くの情報に触れているつもりでも、実際にはリアルに会うのに比べて、文章というのは圧倒的に情報量が少ない

なので、それを想像力で補うわけだが、
「その場に書かれているもので、男女を判別するのは、かなり難しい」
と最近、多様化するSNSに触れるたびにあらためて感じるようになった。

中でもLINE、Twitter、instagramなど、
文字の少ないSNSの世界ではなおさら見分けるのが難しく、逆の見方をするとこういった場においては発信する側は簡単にナニモノにでもなれてしまうのだ。

noteは、リアルとSNSの中間で、ややリアル寄り。

と、思っている。

ある程度の文字数でつづるnoteでは、TwitterやInstagramをはじめとしたSNSのように、別キャラを演じようと思っても容易ではない。

キャラをよそおっていてもなんとなく日々の文章から性格が垣間かいま見えてしまって、フォロワーさんには誤魔化しが効かないのだ。

で、結論。

もはや今となっては、キャラ変は難しい。
ネカマにはなれないし、爽やかで優しく凛々りりしいジェントルマンにもなれない。ボクがいまnoteコンテストに向けて不慣れなキャラ変をしたところで振れ幅はしれていよう。

いつだってボクはふざけたくなるし、
気を抜いた瞬間にエロを挟んでしまうに違いない。

でもな。それでいいんだ。
そもそもキャラで落選したなんて誰が決めつけてんだ、って話だ。

満を持した記事で箸にも棒にもかからなかった現実は、
衝撃4割、しゃーないな感3割、残念感2割、そして、気持ち良さが1割の初体験として、ボクの記憶に刻まれた。

ボクはこのわずかに感じた「気持ち良さ」を、忘れられない。

しゃーないな感や、残念感、これを乗り越えた先には、自分の到達したことのない未曾有みぞうの快楽が待っているのではないだろうか

新たな領域に到達したいと思ったボクは
いまのキャラのまま
しっかりと‘’腱鞘炎‘’と‘’膝‘’を治してから、
次々に、新たなお題に挑戦してやろうと決意した。

そして、
コンテスト入賞をした暁には

謙遜しているていを保ちながらの‘’照れて照れて‘’のドヤ顔で大発表。

それを是非、実現しよう。
ぐわっと記事にしてみたい。
スポンサーもフォロワーもドン引きするぐらいの‘’照れ‘’と‘’ドヤ‘’の入り混じった記事をあげてやろう。

そして
「スキです!」「れなおしちゃいました♡」「おっパブ一緒に行こう」

フォロワーさんからのそんな黄色い祝福の声を背に受けて、
そう。
ボクはより一層、アヘアヘな感謝の記事をあげよう。

いまのお題は‘’キャンプの楽しみ方‘’ね。
あぁね。絶対にふざけるやつやん。

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スポンサーさぁぁぁぁん
noteの中の人さぁぁぁぁん
大好きですよぉぉぉぉぉ、いつも。たぶん。

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