a/an ? the ? どっちを使う?
今回はまた「冠詞(かんし)」について書いてみます。
先日の、a か an かでは、続く単語の先頭の「音」が鍵ですよ~というお話を書きました。
そして、ルールの基準は、「言い易いかどうか」ということも書きました。
その時のnoteはこちら
今日は、a/an (不定冠詞) the (定冠詞)の違いについて書いてみます。
そもそも冠詞(かんし)とは?
文字の通り、冠(かんむり)のように、名詞の前につけられているものです。
日本語にはないものなので、なかなか感覚がつかめないかと思いますし、
日本語にはないゆえに、「つけ忘れてもいいじゃん」「間違えてもいいじゃん」と、ないがしろにされがちです。
ですが、意外とこの違いで文意が変わってくるので、英語話者は理由があって使っています。
日本語にはないけれど、英語には大切な要素です。
a/an(不定冠詞) the(定冠詞)とは?
文法の用語は小難しくていや! という方もいらっしゃると思いますが、
一応、本質を説明するのにふさわしい漢字が当てられています。
a/an は不定冠詞と呼ばれますが、
どれか「定まっていない」単語につけるもの
です。
逆に the は定冠詞と呼ばれ
どれか「定まっている」単語につけるものです。
いままで聞いた説明で一番わかりやすかったのは、これです。
【話し手と聞き手が「せーの」で指をさして、同時に同じものを指せる場合は 定冠詞、 そうじゃなければ 不定冠詞 を使う】
です。
I will go shopping to buy an apple. リンゴ1個を買いに、買い物に行きます。
この時、リンゴ1個は数あるリンゴの山から1つを選ぶと思いますので、話している人(話し手)と、この話を聞いている人(聞き手)とで、ある特定のリンゴを指さすことはできないですね。
日本語で考えてみるとちょっと分かりやすい
たとえば、友達とおしゃべりをしているのを想像してみてください。
例1) 新しい話題で、
「そういえばさぁ、先週、映画見たんだ~。」
と言いたいとき。
By the way, I saw a movie last week.
話している人が言っている映画が、どの映画なのか、まだ聞いている人は知らないので、 a movie です。
「その映画、めっちゃ面白かったんだよ」
と言いたい時。
〇The movie was very interesting!
いま、話題にしている映画、まだタイトルはわかりませんが、さきほど話題にした映画だということはわかります。なので、 the movie になります。
もしこれを
✖ A movie was very interesting!
と言ってしまうと、聞いている人は、「え?また別の映画の話はじまった???」となるわけです。
もうひとつ別の例です。
例2) 話し始めに
「女の人を見た?」
と言いたい時。
Did you see the woman?
ここで the がついていると、聞いている人は、「え?え?女の人?どの人?女の人の話なんかしてたっけ?」となります。
ポイントは「話し手と聞き手で同一のものをイメージできる」か
さきほども書いたように、話している人(話し手)と聞いている人(聞き手)が全く同じものをイメージできる場合は、定冠詞になります。
例3) 部屋の中に2人でいて、一方が
「ドア閉めて」
と言いたい時。その部屋にドアが一つしかなければ
Please close the door.
と the を使えます。
例4) その他、世界に一つしかないもの
the sky, the sea, the sun, the moon は、いつも the がつきます。
私に関わる全ての人に元気と勇気を!
そしてその人の変化を有形無形で応援していきます!!!
今回は、後から学び易くルール化した文法ではなく、英語話者が感覚で使い分けているものの「感覚」部分について触れてみました。
ちか (2024.4.15)
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