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コーディネート組織の10年間の積み重ねを体感する‐チャレコミギャザリング2023秋レポート(富山県富山市編)

みなさんこんにちは。チャレコミ事務局の瀬沼です。
今回は2023年9月29-30日に開催されたチャレコミギャザリングの富山でのフィールドワークの様子をお伝えしたいと思います。

チャレコミギャザリングとは…
地域に若者の挑戦の生態系づくりを目指すチャレンジ・コミュニティ・プロジェクトが半年に一度行っている学びあいの機会です。
コロナ前までは東京に集まり研修を行っていましたが、コロナ禍でのオンライン移行を経て、今年からそれぞれの会員団体のエリアに訪問しながらお互いの取り組みを学び合う形式に変化しています。


富山市でのフィールドワークを通して伝えたかったこと

今回ホストを担当したのは合同会社ハピオブ
富山県内を中心に、採用支援や人材育成事業、組織コンサルティングなどに取り組んでいます。
ハピオブがチャレコミに加盟したのは2013年。今回は、10年以上コーディネート組織として富山の中で積み重ね撒いてきた種がどのように育っているのかを最近チャレコミに入った皆さんにも体感してもらいたい!ということでフィールドワークを実施する運びとなりました。
今回の受入れ目的は主に以下の3つ

① コーディネーターとしての歩みと価値(マインド)を伝える
チャレコミ会員としても在籍年数が長く、創業当初から、コーディネーターとして歩んできた10年間の中で得た、今後も世の中にコーディネーターが必要であると思う確かな理由について、普段からお世話になっているクライアントの皆様の事例紹介を通じて、感じ取ってもらえたら嬉しいな。

② 人的資本経営との相性(スキル)
ハピオブがクライアントに説明している人的資本経営のあり方は、チャレコミのコーディネーターが活動している内容そのものなのであり、今後人材はコストではなく「投資」の対象になるという営業トーク(スキル?)を何か持ち帰ってもらえたら嬉しいな。

③ 富山ってなんかいいな(地域)
これはアテンドの際にいつも意識していることですが、富山の魅力を何かしらの言葉で定義するよりも、過ごしてみて感じる「なんか」を肌で感じてもらえるように、暮らしに近づけたフィールドワークにしたつもりなので、富山のファンになってもらえたら嬉しいな。

参加したみなさんにとってどのような経験になったのかは、実際の参加者の声をご紹介させてください。

参加者の声

島田さんから富山への愛とエネルギーを感じることができ、非常にモチベーションが高まりました!
また富山の観光要素、かなり具体的なハピオブさんの事業の話、パートナーとのコミュニケーション方法、チャレコミのあり方についてなど、多岐に盛りだくさんの内容で、非常に充実した時間を過ごせました。
富山県自体へ行くのが初めてで、申込み時点では、たぶんもう富山には来ることは最初で最後だろうと思って参加しましたが、今は次来るときは静岡のあの人も一緒に連れて来たいな、もっと他の街も行ってみたいな、雪のときもきてみたいな、など妄想しています。
私達も地域企業の人事領域に関わるお仕事をさせてもらうことが多いのですが、他の地域内のHR関連事業者との違い、地域コーディネート団体として何を担うべきか、そのためにどんな専門性や知識を身に着けていくべきかといった部分が悩みとしてあり、そこの解像度が少しあがったことが、すぐに自社の実務にも活かせそうと感じました。
まだチャレコミにも入ったばかりの未熟な団体ですが、このご縁を大切にしていきたく思いますので、引き続きよろしくお願いします。(チャレコミ1年目・コーディネーターの方より)

自分の関心領域に触れるワードが、こういう時のテーマとして前に出ていることって少なめだなと感じていて、どうにか行きたい〜と調整して参加したギャザリングでした。 いざ参加してみたら、ハピオブさんの活動・考え&島田さんバックグラウンド・想いといったところで、思ってた以上にワクワク?ドキドキ?惹かれる部分がたくさんあって、何って言語化はまだ不十分なんですが(苦笑)、「何かもっと吸収したい‥!」という気持ちはしっかり大きくなって帰りました。こういう変化が生まれるのは、こういうギャザリングFWだからかなぁと感じています(お題あるグループディスカッションや全体での懇親会ではここまでいけないなぁと…)改めてホストになっていただき、ありがとうございました! 2日目などは、理論的な話も含め「なるほど!」という学び気づきが多々ありつつも、若干インプットの大波にのまれてしまって体もってかれた感があるため(笑)、後ほど頂ける資料等を見返しながら暫くたゆたって整理していこうと思います。 久々富山訪れましたが、その魅力再発見もできたので、本当に今回参加して良かったです! ありがとうございました!(チャレコミ19年目の団体・入社4年目コーディネーターの方より)

富山愛にあふれるフィールドワークで、富山が好きになりました!教えて頂いたリフレーミングと計画的偶発性や様々な学び、落とし込んでいきたいと思います。また、今回参加された他団体のコーディネーターの方々とのセッションで現れてきた考えや思いにも大変刺激的でした。これも島田さんがデザインされた計画的偶発性だとすると本当に素晴らしい経験を頂きました。突き抜けたコーディネーションを目指していきたいです、ありがとうございました!(チャレコミ19年目の団体・入社2年目コーディネーターの方より)

当日のタイムライン

1日目(9月29日)
12:30 富山駅前集合(軽く自己紹介)
13:00 富山県庁到着

県庁正面玄関で記念撮影

13:00-13:15 イントロダクション(アイスブレイク的な時間)
13:15-13:30 コンテンツ①(活動紹介:ハピオブ)
13:30-14:00 コンテンツ②(事例紹介:富山県人事課)
14:00-14:30 コンテンツ③(事例紹介:富山県ウェルビーイング推進課)

富山県の人事課とハピオブが仕掛ける人材研修についてディスカッション
富山県の成長戦略の一つでもあるウェルビーイングについての取り組みを学ぶ

14:30-15:30 ライトレールで岩瀬へ移動

富山市内はライトレールで移動がとても便利!

15:30-17:00 岩瀬のまち歩き

風情が残る岩瀬の町並み
地元酒造の前で記念写真

17:00-20:00 SCOP TOYAMAに移動
コンテンツ④(事例紹介:富山県スタートアップ支援課)

団地を改修したスタートアップ支援施設「SCOP TOYAMA」の施設案内
施設ができた背景などスタートアップ支援課の取り組みを聞く一同

コンテンツ⑤(イベント:TAKIBIBA)

この日に合わせてSCOPTOYAMAの中庭でTAKIBIイベントを開催

21:00 懇親会

夜は恒例の飲み会で1日目終了となりました
二次会は地元の皆さん行きつけの中華料理屋さんで

2日目(9月30日)
7:00-8:30 ブレイクファースト

純喫茶ツタヤでの朝ごはんから街歩きプログラムスタート

9:00-10:30
コンテンツ⑥ (講義:ハピオブの10年間と人的資本経営について)

ハピオブの取り組みの変遷や現在の戦略についてディスカッション

10:30-11:00 見学(フォトキト)

まちなかで開催されていた写真イベントに訪問
ここでもハピオブ島田さんの人脈によりイベントの説明を聞くことができました

11:00-12:00
コンテンツ⑦ (チャレコミ会議:富山FWを活かす、CDに必要なスキルってなに?)

最後は「コーディネーターに求められるスキルとは?」を様々な角度から意見交換

12:00 2日目終了&オプションランチ

希望者でランチ&島田さん解説の元街歩きツアーを実施しました
ガラス美術館と富山のお土産「月世界」の店舗

ホストとしての学び

① まずはなんでもやってみる
事務局の声かけのおかげで、富山で初めてのチャレコミギャザリングが開催できました。最初はやるつもりもなくお断りしようと思っていましたが、やってみると私自身にも多くの発見や気付きがありました。そして何より、普段の活動の整理の場にもなりました。感謝です。ありがとうございます。

② コーディネーターのスキル
これはいつの時代も永遠のテーマな気がしますが、2日目の話題に上がった「エンパワーメント」「リソースコーディネーション」「ストーリーテリング」は象徴的なスキルであり、人事領域においても同じことが言えると感じた。この気付きを仕組みの中に落とせたらいいと思います。

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チャレコミの軸となっているのは各地域の団体にいるコーディネーターたち。この定型化された業務があるようでない、自分が成果を出せているのか?何を基準に仕事をすすめたらいいのかわからない。という声が、それぞれのコーディネート団体に入社した方々から多く聞かれる言葉の一つでもあります。そうした言葉を一つ一つ座学などの機会を通して落とし込んでいくことも実施していますが、それ以上に実際の現場に訪問し、先輩コーディネーターたちが何を考えて、クライアントとどのような関係性をつくっているのかを間近で体感することが、コーディネーターとしての成長の機会に繋がるのではないかと感じました。
島田さん改めてフィールドワークの受入れありがとうございました!

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