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その連携先の中に「地元のスポーツクラブ」は入っていますか?

みなさんこんにちは。チャレコミ事務局の瀬沼です。
今回は2022年12月21日に開催した「地域で活動を広げるためにスポーツの価値を活用するには?」のイベントの様子をお伝えします。

コーディネーターは地域の多様な関係者と繋がっているけれど?

今回のイベントは株式会社エンパブリックが運営するempublic Studioとチャレコミオンラインサロンチームとの共催で開催しました。どちらも地域の中でプロジェクトを仕掛けている人たちの学びの場という共通点から、empublic Studioが力を入れているテーマの一つである「地域×スポーツ」のテーマを今回の話題提供者でチャレコミの仲間でもあるガクトラボの仁志出さんと一緒にディスカッションしました。

今回の企画の発端は仁志出さんが、「地域の高校生向けのプログラムをやっていて、地元のスポーツクラブとも何かやれたらいいなとは思うんですけれど、スポーツ以外で何かできるなんて全然思ってませんでした」とおっしゃっていたこと。

一方で「地域で困っている人たちと繋がりたいのに、どうやってスポーツ関係以外の人と繋がったらいいかわからない」と思っていたという、FC東京で地域との関係づくりをやっていたという話題提供者の久保田さんもいらっしゃいました。
では両者が同じく対話できる機会をつくればいいのでは?ということで実現した企画でした。


スポーツはまちの一部

当日は久保田さんがFC東京をはじめこれまでの取り組みをご紹介いただきました。特にJリーグでは「シャレン!」と題して、「Jリーグを社会のために使おう!」という活動を推進しているとのこと。

Jリーグシャレン!HPより引用

なぜ、1スポーツ団体がここまでやるんですか?という質問に久保田さんは「スポーツはまちの中の一部」と答えていらっしゃいました。
スポーツに携わる人たちだけでなく、まちの中の様々な課題に向き合い、一緒に解決していくことで、もっと団体としての価値も高まっていき、結果としてスポーツチームも応援される関係性になれるのでは?という言葉が印象的でした。

久保田さんのプレゼン資料より引用

しかし、仁志出さんはじめ、参加者の方々からは「正直Jリーグがこんな取り組みをしているなんて知りませんでした・・・!」という答えが。
もちろん地元にチームがあることは知っていますが、「サッカー以外の連携の可能性があるなんて思いもしなかった」という言葉が象徴するように、実はお互いが重なる部分や、相手の話を聞いてみることで開けてくる可能性があるのではないでしょうか。

金沢を挑戦のまちに

今回のメイン企画だった「公開作戦会議」ではこのように立場の違う人たちがどのように一緒にプロジェクトを仕掛けていけるのか?ツエーゲン金沢の方々や、大学の先生、東京でスポーツクラブを運営する方々など多様な方に
ご参加いただいて一緒に対話しました。

つい私たちは、自分のできることありきで提案をしてしまいがちですが、チャレコミのプロジェクトを設計するときにも大切にしていることは「まず相手の課題ややりたいと思っていることを聞くこと」です。
今回は、お互いの課題を聴き合うことで「そんなこともやってたんですか?知らなかった…!」という発見があっただけでなく、「金沢の高校生にとってどんな機会が足りていないのか?」など、具体的な課題を一緒に解決することを目指すことで、新たな動きが生まれ、パートナーになれるのではないか?と新しい可能性も見出されました。

何より印象的だったのは会の最後に「ツエーゲン金沢のミッション」と「ガクトラボのミッション」が「金沢を挑戦のまちにしたい」という点で一緒だと気づいたとおっしゃっていたことでした。

もちろん、高校生に向き合う時の姿勢をガクトラボのコーディネーターとサッカーチームのコーチで意見交換することで相互に新しい視点を得られるなど様々な効果も期待されますが、何より一緒にやろう!と思えるのは、同じまちをよくしていこうと思っている仲間だからこそ。
スポーツやインターンといった手段ではなく、このまちをよくしていく仲間であればお互いにもっといろいろな連携方法も模索できるのではないでしょうか。

コーディネーターも様々なステークホルダー同士をつなぐ役割を担っていますが、ついいつものメンバーになってしまうところをまだまだ巻き込めていない地域の方々に気づく機会になりました。

今後もいろいろなテーマをとして新しい視点を取り入れていきたいと思っています。

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