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憧れだけでは乗れない旧車の世界

1980年生まれのオートバイに乗っている。

大学生の時に中古で買って、かれこれ37年目になる。

何の問題もなく普通にツーリングに使うし

動体保存状態としては、まあまあだと思う。

こういう古い乗り物と長く付き合うスタイル

そうした乗り物趣味に憧れる人は少なくない。

しかし、憧れだけでは乗れないかもしれない。

例えば?自分の場合、

何だか、ずっと治している。

もちろん工具を持つことも楽しみの一つ。

とは言え、出来れば持ちたくはない(笑)

そんな気持ちとは裏腹に

乗れば乗るほど何処か劣化して不調を発症する。

ああ、またか?と治す手立てを考える。

もちろん部品は思うように手には入らない。

メーカーもとっくの昔に作るのをやめている。

さて?どうするか?

中古部品か?リプレイス品か?

他機種の部品を流用加工か?

それともワンオフで作るか?

もうずっとこんなことを繰り返している(笑)

お金がかかるも言えばかかると答えるしかないし

時間もかかると言えばかかる。

修理中はもちろん乗れない。

何だか良い事なんか何も無いような話だが

案外そうでもない。

そんな手間がかかるヤツのある生活を手にしている。

そう思えばトラブルも趣味の範囲内だ。

それに長く付き合えば付き合うほど

トラブルの解決方法が直ぐに見つけられるようになる。

あとは予算と時間を確保するだけだ。

もちろんショップに丸投げで

古いバイクを維持する方法もある。

確実に乗り物としての完成度は上がる。

と同時に、金額は倍以上かかるだろう。

だから古いバイクを乗る人は、

自分でDIY整備する比率が高くなる。

仕方ないのだ。

現行て売られているバイクより

ショップに持ち込む回数が多くなるのだから。

整備できるスキルがあるから

古いバイクを維持できるのではなく

スキルがあとからついてきたが正解だろう。

だが、この事実を知らずして

憧れだけで手にしてしまうと必ず後悔する。

カッコだけで気持ちよく走らない、お金もかかる。

そして、もういいや!と手放す。

よくあるパターンがコレだ。

最近、絶版旧車の価格がビックリするほど高騰したいる。

その高額なモノを支払った先にあるもの。

それが、今ココに書いたことだ。

スタートが安ければ?まだ良いのだが

スタートの敷居が異常に高くなっているので

維持出来るのか?と心配になる。

自分的には古いバイクを後生大事に乗るのは

貧乏で新車を乗り換え乗り換えの

バイクライフが送れないからだと思ってきたが

もはや、古いバイクに乗ることは

金持ちの道楽になってきたのかもしれない。

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