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ちゃこのJT観戦記2022〜黒鷲旗。ありがとうトム!〜

第70回黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会 

2022年4月30日〜5月5日
大阪府大阪市 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)

4/30〜5/2 グループ戦
5/3〜5/5 決勝トーナメント戦

●5/3(火)祝日 決勝トーナメント 準々決勝 vs東レアローズ

グループ戦の初戦で、早稲田大学に1-2で敗れた時に、今日を迎えることを諦めかけました。
翌日富士通に2-0(早稲田大はパナに0-2)で勝ち、望みを繋ぎました。
グループ戦最終日、第一試合で早稲田大が富士通に2-0で勝ち、JTが決勝トーナメントへ進むには苦手なパナを2-0で破ることが必要になりました。
試合前のアップも、チーム全員引き締まった顔で気持ちが入っていました。
いざ蓋を開けてみると、パナはベンチに入っているメンバーのうち、いつものメンバーを半分以上温存してきました。JTは今の自分達が出来ることをやって、第1セットを取りました。
第2セットに入って、パナは更にメンバーを落とし、新人のセッター、初めて試すMB大竹…。流石にJTのベンチも選手も表情や瞳が曇ってきました。「このグループの2位通過を狙っている」。それは、パナがそうすることによって、JTが決勝トーナメントにC組1位で通過し、早稲田大が予選落ちすることを意味する。
2-0で勝利が確定した時にも、笑顔が出ない選手が半分以上。
私は、情けない、申し訳ない…、でもトムさんと陳さんとの最後の大会をここで終わりたくなかったから、明日があるという事がやはりしみじみ嬉しくて。複雑過ぎて、この試合の途中からウルウルしてしまい、涙でJTのメンバーの姿がぼやけてしまいました。

そんなことをしてまで(したのはウチじゃないけど)決勝に行くのをVのチームで固めにゃいけんのんか、という「汚名」を着せられて、それでも、トムさんと今日も一緒に戦えることが嬉しくて、多くの緑ユニを着て緑ハリセンを持ったJTファンが、会場にたくさん居ました。

結果は

19-25
23-25
13-25
セットカウント0-3で、敗退。
第2セット、リードしていたのを逆転されて失ってからは、もう、トムの足も限界でした。

スターティングメンバーは、
OH:山本将平、坂下
MB:安永、平井
OP:エドガートーマス
S:合田
L:唐川/井上航

この黒鷲旗、西を全然ベンチに入れずずっと平井くんだったのはなぜなんでしょうね。
平井くんは筋力つけたのは分かったから、それを自分の物に出来る(使いこなせる)ように身体を絞ることの方が目の前の課題でしょう。コートに立つのはその後でいい。その後でないといけない。体格に恵まれたMBが遅咲きで長く現役をやるのは、JTには良い前例がある。第2の町野やトイさんを目指しましょう。内定からスタメンをGETしてそのままスクスクを全日本まで行く小野寺が化け物なので、みんなが小野寺になれはしないし、ならなくても大丈夫だし。
原監督が拘っていた「新人カルテット」。揃えて置きたかったのだと思いますが、それが今のメンバーでの試合に臨む「最善」だったでしょうか?
監督とは言え、チームは監督の所有物ではありません。
リーグ戦も黒鷲旗や天皇杯などの大会も、戦うのは、生身の、心を有した人間です。
バレーボールの試合は将棋の勝負ではない。
この2年の采配の集大成(言葉では普通はそういうが、元々なにもないので「虚」ですね)が、これですか……。
カープの監督とか、他の野球チームの監督とかの人選を見てみても、OBでない方がかえっていいのではないか、と思うことは多々あります。自分が苦楽を共にしてきた、自分がそこに所属しプレーしていた集団に対する思い入れ(重い愛や拘りも)が足枷になることが往々にしてあるんだと思います。愛は愛でも、チーム愛より競技愛がある人と、チーム愛のあるコーチ陣選手たちがタッグを組めば、強くて愛されるチームが出来るのではないかと思います。そう信じたい。

メンバーのみんなは、程よく管理し、程よく調整し、程よく導く者のない中で、この2年間自治で乗り切ってきました。ベテランが抜けたこの1年は本当に見ていて辛かった。
将平さんがコートの中でプレーで声で鼓舞し、コートの外からでも合田さんの声はよく通って勇気づけられたし、コートの後衛からリベロ‘sが声をかけ背中を押して、コートの中でも外でも慎さんが声を掛けて、ナカジはポーズでプレーで鼓舞し、今日なんかは平井くんがベンチに帰ってきた時にそっと近づいてアドバイスしたりして。トムさんは、この1年は本当に若手に声をかけて、指示も出して、練習にも付き合ってくれて。
あぁ…もう書いてる端から泣けてきて仕方がない。

もとい!
今日の試合に戻りましょう。今シーズン最終試合になった今日の試合に。

グループ戦の途中から気がつき、より丁寧にパスを上げることで合田さんのトスの選択肢を増やしてきたわけですが。
東レには、サーブ効果率1位のパダルというバケモンがおってですね。
で、冨田は居ないけど小澤がまたこれ強烈なサーブを打ちますし。
ミドルも、トミー・李・ユウジという強烈トリオを組み立てて来るんで、上げるのが精一杯で、合田さんが走る走る💨。
でも、トムに気持ちよく打ってほしいから、ものすんごく走っていって、良いトスを供給してたんですよ。
第1セットの点差がリアルな戦力差(策が無いから仕方ない)だと思う。
でも、第2セット、トムが集中力高くナイスサーブを打つ!将平も坂下もこれに続く!シーソー展開が続いてた。
ん?2枚替え?ここで?トム、足が限界か?!合田さんもしんどそうではあった。
阿部くんとクマさん投入。
あぁ…得点が離れていく…。
2ローテほど休んだだけでトムさん戻る羽目に。
このセット、この流れ(せめぎ合いに負けていない)の中で、「トムさんを休ませる」「合田さんを休ませる」というミッションを遂行しようとした時に、何が最善か?!阿部くんはいい。金子が居ない今、他に選択肢はない。阿部くんを出すとして、他の戦力を整える必要はなかったか?単純にクマさんを出す、では…。

第3セットの迷走は酷かった。
東レのサーブが走ってて。将平も航も転がってて。サイドアウトが取れない。
タイムを取ってもダメで。
MBを平井→ナカジに交代。それができるならどうしてもっと早くしなかった?!時すでに遅し。
ナカジがサーブ後に下がって後、またサイドアウトが取れない時間帯が長く、ナカジがコートに戻れない。
あ、陳さん出る!と思って、カメラをゴソゴソ用意してた私。将平→陳さん。
よーし、トムさんと陳さんをカメラに納めるぞ、と覗いた先には、驚きの光景!!
え?陳さんの横は「7」に見えますけど?!坂下と代わってた?!
新井くんがあさっての方向にボールを飛ばす、陳さんもそれに倣う。
合田さんが走り回ってようやくトスをセットしても、良い球をトムに供給出来ない。
トムも足が痛いので自力で何とかすることが出来ない。
この喜劇のような悲劇が、原体制を物語っていた、第3セットの大差負けでした。
試合後の合田さんの涙は複雑なものだったろうと、想像します。

こんな形で終わりたくはなかった。
精一杯やって負けたとしても、悔しいばっかりではなくて、泣き笑いで見送りたかった。

本当に、この大会はツラかった。
トムさんに感謝したいのに、この大会ではツラい思いばかりさせたと思う。
ウチらファンもツラかった。
これが、5年間も一緒に戦ってくれたトムさんとの最後の試合だなんて。
陳さんは原体制になってからまともに使われることがなく😭、本当に何と言ったらいいか。

トムさん!本当にありがとう!!JTファンはあなたのことが大好きです!忘れません。応援し続けます!

陳さん!ありがとう!!あなたの冷静なプレー、安定した判断力にどれだけ救われたか。

JTサンダーズ広島は、来季、新しい監督を迎えます。
コーチスタッフにも新しい風が入るでしょう。
全日本から帰ってきて合流する、小野寺主将と高橋アナリスト。
そして、新しい助っ人が1人なのか2人なのかは不明ですが、全て新しく作っていくことになります。
ウチらファンに出来ることは、応援し続けることだけです。ファンクラブにも入会しよう(私は年間会員です)!

来季はがんばろう!JTサンダーズ広島!!
頑張ろう!NIPPON!

(ちゃこ)






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