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【日記】人のときを、想う。

多くの方が一度は耳にしたことのあるフレーズを
タイトルに掲げてみた。

ひとときを、想う。」
JT、日本たばこ産業のキャッチコピーだ。

非喫煙者の方からすれば
「タバコのCMなんて」と思うかもしれないが、
私は割とこのキャッチコピーが気に入っている。

JTグループは、
すべてのお客様一人ひとりの
『かけがえのないひととき』や
『大切な時間』を想っています。

心からくつろげる“ひととき”、
本当においしいと思える“ひととき”、
充実した人生を送る”時間”、

そんなお客様にとっての
『かけがえのないひととき』や
『大切な時間』を想う企業だからこそ
生み出せる価値を、
これからも提供し続けていきたい。

そして、すべてのお客様一人ひとりの
こころをより豊かにしていきたい。

―JT ホームページより―

喫煙者は、非喫煙者のことを想って。

喫煙者のマナーの悪さを挙げるとキリがないものの、
少なくともブランドのメッセージ性は好きだ。
(CMに出演している北村匠海くんを
贔屓目にしてるのは別として。)


* * * * *

ここ数日、数多の場所で
自分の弱さを暴露してしまった。
弱さや脆さを人に見せるのは好きではない。

だって、そんなものを見せたところで、
友人らは私に何も出来ないのだから。

これまでの私は
大抵の悩み事は自分で解決してきた。

書物の中に、自分の知識の中に、
その答えはあった。

渦中にいる時は「見せない主義」だった。


しかし先日、
遂に抑えきれない鬱憤が爆発してしまった。

Twitterで、noteで、
思いのままに口汚い言葉を露呈してしまった。

もう、いい。
これで離れていく人がいても、どうでもいい。
別に何があったわけではない。
でも、我慢の限界を迎えてしまった。


吐き出した後、急に怖くなった。

これまで、なるべく表面上では
精神安定を図ってきた、つもりだった。

「病人には見えないでしょ、えへへ」が
口癖だった、私。


自分で、壊した。
優しかった人たちを、素手で殴りつけた。

いつもニコニコしてくれていた
心優しい人達を、暴言で突き飛ばした。

その代償や、如何に。


* * * * *

返ってきたのは

「何も出来ないけど、
Chakiちゃんのことを想ってるよ」
「Chakiちゃんを想って泣いてます」

力任せに殴りつけた私を、
ふんわりと毛布で包んでくれるような
温かい、それはあたたかな言葉だった。


みんなが、私の様子を
そっと見守ってくれていた。


恐る恐る、オンラインで会話を切り出してみたら
友人らが集まってきてくれて。
話しながら、一緒に涙を流してくれた。。。

なんで。私より先に泣くのよ。
ずるいよ。
私まで泣けてきちゃったじゃない。

「なんで私より先に泣くんだよぅ」
そう笑いながら、私も号泣した。

こんなに大勢の前で泣き声を出すのは
初めてのことだったかもしれない。


「声が聴けてよかった」
そう声を掛けてくれる人もいた。


「なんて声を掛けていいか分からなくて」
「でもずっとChakiちゃんのことを心配していたの」

ふわりふわりと、
羽毛のような言葉が舞い降りてくる。


私はただの果報者で、愚かしい人間だった。

「誰も傍にいないから独りだ」
それは半分は真実だけど、半分は誤りだった。


暗闇で凍えている時には
隣に置かれた毛布の存在に気付けない。
羽毛のやわらかさも見えない。


このやわらかさは、
大事に持っておかなくちゃいけない。

いつでも、手を伸ばせば届くところに。
宝物箱にそっとしまっておくべきだ。
そう思った。


* * * * *

「ひとのときを、想う」。

私を心配しながら、
私のために時間を割いてくれた人が、
こんなにも沢山いたなんて。

Pray for one.

もしかしたら、キレイなコトバなんて
必要ないのかもしれない。

あなたのために、今夜は祈るよ。
今日はあなたを想って過ごします。

美辞麗句を連ねなくとも
短いコトバで、伝わる想いもある。


私も、誰かが震えている夜に
一輪の花を手渡せるだろうか。


* * * * *

今日の日記は
皆さんへの御礼の手紙。

多くの想いをいただいたのに
ひとつひとつにきちんと御礼が返せなかったから。


困った時はいつでも声を掛けてね。
駆け付けられなくても、素っ頓狂な歌で
あなたを笑わせることなら出来るよ。

眠れるまで、物語を紡ぎます。
あなたがやわらかく眠りに落ちるような、
そんな物語を。

私には、何も出来ない。
でも、何か出来るかもしれない。

手渡された優しさを
両手いっぱいに抱えながら、
どうやってお返しが出来るのだろうと
そんなことを思っています。

* * * * *

今日は窓を開けていてもそんなに寒さを感じない
穏やかな一日。

ひざ掛けの毛布でぬくぬくしながら
足元にうさこを走らせつつ、
noteをカタカタ執筆しています。

大丈夫、今日の私は元気です。

追伸:うさこも元気です

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