見出し画像

抗ウイルスに葛根湯

抗インフルエンザ治療薬「アビガン」の共同開発者で、現在富山大学医学部ウイルス学教室 白木公康教授 は「葛根湯に、抗ウイルス効果があり、インフルエンザや新型ウイルスの重症化予防に効く。」と発言されています。

「葛根湯」は風邪の初期に飲んで、汗をかくことで風邪を発散させる、という使い方が一般的に知られていて、なんとなく家庭医のお薬というイメージがあるかと思います。

白木教授の研究室でのマウス実験では、インフルエンザに感染したマウスに
「葛根湯」「アスピリン」「水」を投与して観察した結果、葛根湯を投与したマウスは、「水」、「アスピリン」よりも発熱が抑えられ、ウイルス量が減少していたことがわかったということなのです。

ウイルスの減少のメカニズムをさらに実験すると、ウイルスは殺さないけれど、葛根湯がマウスの免疫力を上げることでウイルス増殖を抑えていることが判明したとのこと。

麻黄・桂皮の作用

さらなる研究で、葛根湯に含まれる麻黄、桂皮の成分はインフルエンザウイルスが細胞に吸着するのを阻害したり、発熱を促す物質(インターロイキン1a)が過剰に出るのを抑えることがわかったそうです。

麻黄、桂皮は麻黄湯、小青竜湯にも含まれるので、これらも「インフルエンザ系のウイルスに一定の効果はあるでしょう。」と期待されているとのことでした。

中国では葛根湯は、家族や職場で風邪をひいた人がいるときに飲む、予防薬とされているそうです。
いつも持ち歩いて必要なときにすぐに飲めるようにする、というのが感染予防には良いと思います。

先日の、医薬品販売研修で、出していただいた葛根湯の飲み物。一袋に薬150㏄程度のお湯を注いでよく溶かしています。

ほんのり甘くて辛い、香りある葛根湯。とても飲みやすいし美味しいくらい。
このような飲み方もあるのかと思いました。当社で取り扱っている富山の葛根湯です。量にも味にもこだわってつくったもので、成分の濃さが売りなのです。私もここ数年はかなりお世話になっている「葛根湯」で、お陰で新型のウイルスに感染したときも軽くすみました。 

一般的によく出る漢方薬は、ドラッグストアにも並んでいますが、内容には違いがあります。
この葛根湯を試して違いを感じていただきたいですね。ご興味のある方は、ベイスショップのお問い合わせからどうぞ。
(第2類、第3類の医薬品はベイスショップに掲載していませんのでお問い合わせください。)

引用:家庭薬新聞 平成21年9月3日発行


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?