怒りをマネジメントする

 腹が立つ、頭に来るという所謂「怒り」は「~でなくてはならない」「~すべき」という思い込みが阻害されたり遮断されたりした時に発生するものであるという。

 例えば自分が設定したルールを無視される(元に戻さないといった)であるとか、押し付けがましい人間に対する嫌悪(上から頭ごなしに命令される等)
という事がある。

 一つ目で言えば、毎度散らかされるというのはその都度片付け無くてはならないこちらの立場をどうして慮らないのか?という所に怒りが、二つ目で言えば、こちらの事情都合を無視して、面倒なタスクを押し付けられた所に怒りが発生している。

 では、その向こうに居る怒りの株主はどうなっているかというと、ルールを守る事への頓着が当初より無い、ルールそのものを無意味である非効率であると思っている、自分は尊い存在なのだと無意識に自覚しているため、命令を下すのは当然だと思っているばかりか、どうして言わなくてもやらないのか?とすら感じていたりする。

 つまり、怒りの発生原因を作る者と、怒れる者とは、当初より全く相容れない2者であって、これを話し合いで、或いは、怒鳴っても殆ど無意味で、悪口陰口を言いまくっても、自分の心が荒んでいくだけなのである。

 では黙って我慢という選択肢をしか無いのか?なぜ自分だけが?とまた怒りが沸いて来そうだ。

 しかし、怒りとは気構え一つで発生を抑止できたりする。

 自分が設定したルールそのものに実は余り意味が無いのではないか?
他者には当に押し付けになっていないか?
と怒りの発露を6秒止めて振り返る。

ハッキリと拒絶する(自分でやれ、手が離せないので他の誰かに言ってくれと依頼する)、
理不尽な要求に対しては無視する(お前とは利害関係等無いのですという姿勢)、
思いきって放っておく(へぇそりゃ大変だ)、
そういう人間なのだと見くびる(バカだから煩いのだな)、
怒りの発生源に近づかない(よくよく考えてみたらどうでも良いやつだった)
コレがカネの種だと割り切る(プロに徹する)

以上を実行すれば、殆どの怒りは発生前に止められる。

それでも腹が立つ。それは何故か?

相手が貴方の大切な人か、或いは犯罪者です。

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