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【エッセイ】自己紹介

自己紹介って、これまで幾多としてきたけれど、手応えを感じる自己紹介をしたことがない。

「自己を紹介する」

自分という人間を端的に伝えるって、簡単なようでかなり難しい。よくいままでこの難問を幾度となく突破してきたもんだ。

テンプレはあるものの、TPOに応じてベストな自己紹介をしないといけない。時には少し小ボケを入れ、時には真面目に。

基本的には、自分の名前・ニックネームに好きなこと・食べ物、出身地、所属している部活・部署などを紹介すれば十分。

ただ

「それだけでいいのか?」
「そんなテンプレで自分を紹介できるのか?」

もう一人の自分もいたりする。ちょいと「趣味は下流の水を上流に運ぶこと」なんてボケるのもいいだろうし、名前からボケるのもアリだし、小話をかましても何も「自己を紹介」しない自己紹介もいいだろう。

もはや最近あった「事故」を紹介するジコ違いの「ジコショウカイ」なんて大ボケもかますしてみたり。

「自己」の境界線はあいまいなのだから、自己紹介にも人それぞれの形があっていい。あとはメンタルと場の空気を読む力、次第だ。

とはいえ、一歩間違えると自己紹介は「事故紹介」になりかねない。自己紹介ですべろうもんなら、その後の立場は不安定なものとなる。いじられキャラになるか、ひたすらボケ続けるスベりキャラを確立するしかない。

さてさて、自己紹介についてつらつらと書いてきたけども、そもそも「お前誰だよ」と思っている方もちらほらいるだろう。俺は誰なのだろう。

「俺は誰だ。」深い質問である。結論から言おう、俺はお前だ。ある大学の友人が言っていた言葉。「俺はお前で、お前はオレ」つまり、そういうこと。

どういうことって?思うかもしれない。そういう哲学的な問いじゃねーよ。と思っている方もいるだろう。

自己紹介には、その人の哲学が詰まっている。テンプレ通りに言う人、ちょっと長めに言う人、一瞬で終わらせる人、他の人の自己紹介にツッコム人、だるそうに自己紹介をする人、もはや自己紹介とは関係のないことを話す人。

たった数十秒、長くて数分のことだけどそこには小さな哲学があるのだ。自己紹介は、これまでもこれからもすることになるだろう。時に盛大に滑り、時にテンプレ通りに。

本題に入ろう。僕の自己紹介タイムだ。

「僕です。起きて、文章書いて、ご飯食べて、寝る。そんな人間です。」

以上、僕の自己紹介である。

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