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充電スタンドかバッテリー交換か 充電問題の解決に急ぐ中国EV業界

今年の中国全人代(国会に相当)でEVの充電スタンド、バッテリー交換施設の建設を推進する提案が上がった。

中でも、EV業界に進出しているシャオミ創設者の雷軍は関連政策を強化し、急速充電施設の建設を推進することを呼びかけた。一方で、ジーリー取締役会長の李書福はバッテリー交換ステーションの建設を促進させ、バッテリー交換におけるスタンダードの制定などを呼びかけた。

中国ではEV車市場が拡大の傾向を見せているが、現状充電スタンドの数はEVの数に対応できていない。ガソリン車に比べて航続距離に難があるEVにとって充電は一大事である。今年の旧正月でも帰省などの長距離移動で充電スタンドに行列ができ、不満をあらわにしている人々が多く見られた。こうした事態は結果的に潜在的な消費者の購買意欲を削ぐことにもなりかねない。

充電問題を解決するために、業界はいま充電派とバッテリー交換派の二つに分かれており、特に前者ではバッテリー交換から切り替えたテスラやXpengなどの企業が、後者では中国車載電池製造大手のCATL(寧德時代)やNIOなどの企業が事業展開に注力していた。

充電式の中でも特に急速充電に注目が集まっており、利点としてはテスラが主張する建設コストの低さが挙げられる。一方で、スタンダードの制定などの問題が残されているが、中国では速さに分があるバッテリー交換を支持する企業も増え始めている。

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