カップ

東京生活カウントダウン:いつものカフェでいつものが出てくる

常連だったカフェで友達が引越しの送別会を開いてくれたりして、
ちょっとしんみり。

で、だいぶ前に送別会したのに、同じカフェで、その友達と最後になるお茶を、いつものようにダラダラしていたら、「いつものように」過ごしてきたこれまでの時間が尊い時間になって、心根の優しい人No.1と思っている友人がひそやかに泣いてくれている。

ずっと実家暮らしで、一人暮らしに憧れていた頃、いつかは違う街に住んで、自分が常連となるカフェやバーを見つけ、マスターに「いつもの」って頼むようになれたらいいなと密かに夢見ていた。

その願いは叶った。

叶ったどころか、「いつもの」とこっちが言う前に、「いつものだよね?」といつものが出てきたり、お店の外に到着した時点で、私に気がついたマスターがお湯を沸かし始め、何も言わずに勝手に出てくるくらいになった。

いや、夢だった「いつもの」ってもっと言わせて欲しいんだけど!

そして、たまにフェイントで違うの頼んだりして、マスターは慌ててヤカンの火を止める。

私の心根はそんなに優しくないので、これは私の次回来店時に「いつもの」を自ら言うための作戦であった。

いつもの場所でいつものを飲む。
友達とだらだら雑談する。
暮らしの中の癒やしでした。

「引っ越した先でも、また、こんなカフェがきっと見つかるよ」と友達が言ってくれる。
私は見つかっても見つからなくてもどっちでもいいなあと淡々と思ってるけど、こうやって言ってくれるこの友達は、やっぱり心根が優しいようだ。