さよなら、東京生活:引越し狂騒曲
東京生活カウントダウンと称して、しばらくの東京生活の思い出やあれこれを書いていましたが、とうとう東京から引っ越しました。
引越し前は、「引越しの準備、大変でしょう?」
と多くの方に聞かれたのですが、あまり実感がなく「うーん、よくわからない」と答えていました。各種の手続きも夫と手分けしてやってて、おそらく大変な部分を担当していない。
それにパッキング作業がそもそも大好きで、旅行など行くときも詰め詰めして、パズルのように入れ込み、うまく全部が入った時の達成感が好き。
よって夢中にならないように、あえてのんびりしていた位。
そう、6日前までは!
しかし、「あ、大変だ、これ」と気がつく。部屋カオス。
引越し荷物は多種多様。それなりに集中していかないと終わらないぞ。
5日前からは、完全パッキングハイになっていた。
「あれをここに入れて」、「そしたらこれはこっちに移動して〜」、「よし、いける!」
脳みそフル回転、手も止まらない。疲れる。
あまりのパッキングハイに、食べかけのおやつすら、パッキングしたい欲にかられ、メモ用紙で「これは食べる」と書いて気をつける始末。
そんなこんなで、引越し前日にはパッキング完了。
当日は、午後の引越し時間に備え、最終確認してガムテープでダンボールを完封して行く。
部屋の掃除もほぼ完了。
しかし、引越し業者の到着が予定時刻から下手すると4時間程遅れそうとの連絡を受ける。
引越し後に大家さんの立会いお願いして、すぐに新幹線に乗る予定で、時間に間に合うのか不安にかられだす我々。でも待つしかない。
ネットも切断し、全てパッキングし、掃除も大方終わった私たちは暇を持て余す。
焦っても仕方ないので、ダンボールから2、3の小さなボードゲームを取り出し、遊ぶことにした。
非電源ゲーム、こういう時に役に立つな〜。
そうこうしているうちに、予定1時間遅れだけで引越し作業が開始でき、夕方にはあっという間に完了。
なんて、完璧!!
あとは5分後に約束した、大家さんの立会いを待つのみ。
その瞬間、
私は思い出した。
「自転車、積み忘れた!!!!!!」
ということを。
引越しやさんはもう行ってしまったし、積み残しなし!と確認書に元気よく、サインもしちゃった。
あんなにパッキングハイで、毎日パッキングしまくって満足していたのに!
自転車はパッキングしないし、駐輪場に置きっぱなしで目に入ってなかったし、最近乗ってなかったから存在忘れてた。
いや、知っていたんだ。自転車を積み忘れてしまう事件、結構あるって。もう1ヶ月前に、引越しノウハウを検索した時に、やりがちだって。そういやうちのマンションにも所有者不明の自転車が残されたまんまだなって。その残された自転車が大風で倒れて、自分の自転車に絡まって、大家さんが相手の自転車のワイヤー切って、うちの子救出してくれたなあって。だから私は引っ越す時、置きっぱなしで忘れないように気をつけようって思っていたことを。
自転車、自転車、、積み忘れた、忘れた、忘れた。
私の頭の中はそのことでいっぱい。
ただのママチャリで高くはないけど、夫にこの町きてから最初の誕生日でプレゼントでもらったやつ。
まい・すいーと・じてんしゃ〜〜〜〜(なら、忘れるな!)
立会いに来た大家さんに平謝りしながら、配送をお願いし、
その足でそのまま新幹線に向かう。心全くここに在らず。
そんなわけで、引越しの感慨に浸る暇なく、
自転車自転車自転車と思いながら、無事?引越しを終え、
東京生活とさよならしたのでした。
なお、翌々日、大家さんにより、本体より高いお値段で配送された自転車と再会しました。
私の自転車、ようこそ、新しい町へ!
そうして新生活が始まったのだ。