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初登山初富士山

だいぶ前のお話になりますが、
富士山登頂にチャレンジしてきたので
そのときのことを色々記録していこうかなと思います☺︎

なぜ富士山に挑戦?

まず、富士山登頂にチャレンジした理由。
わたしは、体を動かすことが得意とか好きとかそういうのは全くなく、
どちらかといえばインドアな人間です。
なぜそんなわたしが挑戦しようと思ったのか、
それは、相方(彼氏)に誘われたからです。(単純)
もともと別の予定を約束していたのですが、
何故か急に「やっぱ来月富士山登らん?」と言われ、
調べたら山小屋の予約ができそうだったので決定しました◎

初心者には不安。

とはいえ、心配性なわたしは、いろんなサイトやブログを読んで
そんな簡単にOKしてよかったのか?と不安でいっぱいでした。
タイトルにもある通り、登山自体が初めての挑戦だったからです。
低めの山を先に経験しておいたほうがいいのではないかと
相方に打診してみましたが、
大丈夫やろ、と相手にしてもらえなかったことに加え、
急に決まった予定だったのでそんな練習ができる暇はそもそもなく、
不安な気持ちのまま何もできず当日を迎えてしまいました。

登山当日

9月上旬。
朝7時頃、バスで新宿を出発し11時頃富士山5合目に到着しました。
ウェアなどの装備品のレンタルを事前に予約していたので
それを受け取り着替えなどして高地順応の時間に充てました。
12時頃、いよいよ登山開始です。
今回は初めてだったので1番登りやすい吉田ルートを選択しました。
最初はほぼ平坦な道で、これならいける!と思ったのも束の間、
6合目あたりで坂道や岩場が徐々に増えてきて、
本当に大丈夫か・・?と不安になりました。
が、ここで引き返すわけにはいかないし、
引き返すにもこの岩場を下りていくと考えると
登り切るしかないと腹を括りました。

絶望した岩場

山小屋

この日は8合目の山小屋を予約していたので、
できるだけ早いうちに到着して身体を休めたいと思っていたのですが、
結局5時間くらいかかり、17時頃の到着でした。
というのも、7合目あたりで高山病の症状が出てきてしまい、
途中の休憩を長く取らなければ動けない状態になっていたからです。
山小屋での晩御飯(カレー)を楽しみにしていたのですが、
一緒に付いていたお吸い物しか食べることができず
カレーはほとんど全部相方に食べてもらいました。
睡眠をしっかりとって第二部に備えたかったのですが、
鼓動が速く呼吸も浅く、深い眠りにつくことはできませんでした。
(相方はほとんど眠れなかったらしく、外で景色を見ていたそうです)

眠れぬ夜のお月様(相方撮影)

登山再開

夜中12時。
相方に起こされ、そろそろ登り始めないと間に合わん、と
すぐに準備をして登山を再開しました。
寒いからと相方が自分のヒートテックを貸してくれ、
その他ありったけの服を着込んで出発しました。
相方がわたしの荷物を全部持ってくれて、
(というか実は6合目から持ってくれていた)
わたしは歩みを進めるのに専念しました。
相方がペースメーカーの役割をしてくれ、
ずっと後ろから「ゆっくりでいいよ」「ちょっと速くなってるよ」
などと声かけをしてくれていました。

宿泊した山小屋から山頂までの道のりは
あまり覚えていないくらい過酷でした。
高山病の症状は酷くなっていく一方で、
立っているのさえ辛いときもありました。
幸い、最も現れやすい高山病の症状の1つである頭痛は全くなく、
吐き気が酷い(嘔吐もありました)のと呼吸が浅いだけで、
酸素缶と水を握りしめてなんとか耐えられました。

9合目あたりで辺りが徐々に明るくなるのを感じ、
ご来光に間に合うか間に合わないかの瀬戸際といったところでした。
それまでずっとペースメーカーをしてくれていた相方ですが、
その声かけに焦りの色が見え始めたのもこの頃です。
ずっとわたしに合わせてゆっくり登ってくれて、
わたしのせいでご来光に間に合わないとなると本当に申し訳ないと思い、
なんとか間に合わせたいと最後の力を振り絞りました。

ご来光もうすぐ

頂上到着

そして午前5時。
頂上の鳥居をくぐることができました。
(くぐった瞬間その場に座り込んでしまいましたが・・・)
ご来光はちょうど10分後くらいで、しっかり間に合うことができました。
身体は寒さと高山病とでぼろぼろでしたが、
太陽が出てくるところはしっかりこの目に焼き付けました。
いつも写真撮影はわたしの担当ですが、
このときに限っては相方が一生懸命撮影してくれました。

眼福

下山

頂上でゆっくりする暇はあまりなく、
相方は山小屋で頂いた朝ごはんをかきこみ、
わたしは相変わらず水しか口にできず
すぐに下山を開始しました。
下山は登りのような険しい岩場などはなく、
下るにつれて高山病の症状も和らいでいったので
登りよりも圧倒的に楽でした。
登るのに計9時間くらいかかったので(平均は7時間くらい)、
下るのも目安時間より長くかかるだろうと早めに出発しましたが、
結局4時間くらいで下ってくることができました。
最後の平坦な道に出るとお馬さんが待機していて、
疲れ果てた身体を乗せていってもらいたいくらいでしたが
最後まで自分で歩かないと富士山登頂したとは言えないと
相方にストップをかけられました(最後だけ鬼)。

下山道

無事生還

結局お馬さんに頼ることなく10時過ぎには5合目に着きました。
バスの出発が11時だったので、着替えてレンタル品を返し、
畳の広間で休憩をしました。
5合目まで戻ってくると吐き気もだいぶ治まり、
少し固形物を食べることができるようになりました(約1日ぶりの食事)。

帰りに温泉に寄ってくれるバスツアーだったので、
疲れ汚れきった身体を清めることができました。
18時頃新宿に到着し、波乱の富士登山は幕を閉じました。

良い子は真似しないで

結果的に生きて帰ってくることができたので
登山したことはとても良かったと思っています。
しかし、わたしのように超がつくほどの初心者で
体力にかなりの自信があるというわけでもない人には
絶対におすすめはしません。
今回ガイドをつけずに初挑戦2人で登りましたが、
もしガイドさんや経験者がそばにいたとしたら、
7合目あたりの時点で下山させられていたと思います。
根性と負けず嫌いという性格だけは人一倍なので、
それらだけで登りきったような感じです。

しかし、1つだけ初挑戦が富士山で良かったと思うことがあります。
今回の富士登山でもう二度と登山はしないと心に決めました。
もし、富士山以外の山で練習をしたとして、
同じような高山病の症状が出てしまっていたら、
富士山に挑戦する前にわたしの登山人生は終わっていたことでしょう。
日本最高峰に挑戦することができたので何も後悔はありません。

すべて結果論でしか語ることはできませんが、
本当に登って良かったと思うし
誘ってくれた相方にはこんな機会を与えてくれて、
なおかつ道中ずっとサポートしてくれて感謝しかありません。
いろいろありましたが、総じて良い経験になりました。

熱く語りすぎてしまいましたが、
これにて初登山初富士山レポはおしまいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました☺︎

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