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「意識」をむけること

今日面白い話を聞いた。

人間は20歳までは新しいことばかりで、一瞬一瞬に必死だから、その一瞬一瞬に「意識」を向けている。だけど、20歳を過ぎてからは、馴れだったり、なかなか新しいことに挑戦することもなくなり、一瞬一瞬に意識を向けなくなる。だから、年々ものすごく早く一年が過ぎ去ったと感じる。20歳までの体感年数が20年としたら、21~80歳の60年間の体感年数は13年だと。

忙しくなるから、時間が過ぎるのが早いと感じてしまうのだと思っていたけど、そうではなくて、”忙しさを理由に”新しい試みをしなくなる/変化をしなくなる、から、一瞬一瞬に意識を向けることがなくなって、あっという間に1年たってしまった。となるのだということか。

もやもやを無視しない

最近の私は、またももやもやタイムに没入していた。
なんでかというと、
①自分の仕事、生き方について、今の状態が自分が一番望んでいるものではないと心のどこかで気づいてしまっているから
②仕事を失う、必死で働いている、という人たちがいる中で、こんなことばかり考えている自分は、究極的な自己中だと自己嫌悪に陥りそうだから

でも、ある人が言ってくれた。
「今、これまでの普通の生活と違う生活になっているからこそ、悩んだり、思ったりすることがあるはず。今、何を感じている?
今がまさに、自分の大事なものに気づく絶好のチャンス」
だと。

これまでと違う環境に置かれているのは、自分自身も例外ではなくて、
こんなことをいう自分はあまりにも不謹慎だと思っていたけど
そんな自分もそういう風に何かを感じることがあっても不思議ではないと
改めて思うことができた。

自分の感情を無視してはいけない。
「意識」を向けてみよう。
マイナスな感情にも。コンプレックスに感じていることも。
コンプレックスは時に、自分の大きなエネルギーになりうる、と。

コンプレックスという名のエネルギー

私にとってのコンプレックスって何だろうと考えてみた。
正直、コンプレックスはたくさんあって、今までさんざん悩んできた。
特に容姿について。太りやすいとか、肌が荒れるとか、髪が細くて少なくて弱いとか。

容姿以外で考えてみた時に、私の中のコンプレックスは
「私には、何か大きなことを成し遂げる使命がある(何かを成し遂げないと存在価値がないと感じている)」という、自分の外の何かに由来するある種の「思い込み」によって、常に何かプレッシャーや不安を感じ、何か足りない気がする…という状態で生きてきた、ということだった。

使命感を持つことは本来素晴らしいことだ。
ただ、それが他人の期待に応えたいといったような外部に由来している場合、きちんと自分のものにしないといけない。自分の意志で、心の底からそれを果たしたいと思える状態になるように、自分を顧みる。
これをしていないと、わけのわからないストレスにつぶされそうになりながらそれに耐えるループから一生抜け出せない。

ごゆるり(完全予約制の週末限定でやっている食堂)をやっていて、来てくれる人たちの声から強く感じていたことは、「みんな疲れている」ということだった。
そういう人が何かを求めてごゆるりにきてくれているのかもしれないけど、事前にゲストから回答してもらっている来店前のアンケートで、7~8割がた「疲れが取れない」「プレッシャーを感じている」「なかなか気持ちが明るくならない」といった回答があった。

さっきの私のコンプレックスの話は、みんなにも共通する点がある気がした。
多分、みんな、自分で選択したつもりになっている(し、部分的にはそうだと思う)けど、外部からの何らかの力がはたらいて選択をしていて、自分に向き合いきれていないから、何か無理をしている部分があって、疲れてしまっているんではないかなって。

「コンプレックスは時に人に大きなエネルギーを与える」という話。
上記の、誰しもが持ちうるコンプレックスに気づけた私だからこそできること、伝えられることがある気がした。

疲れ切ってしまって、心に余裕がなかなか持てなくなっている多くの人に、生きる力を与えられるような人間に、そういう場を提供できる人間になりたいと、改めて整理がついた。
心に余裕が持てれば、私もみんなももっと優しい気持ちになれる。

自分自身についても、心に余裕が持てるよう、うまくバランスをとりたい。
今私が会社員として働いている理由は、自分の人生のテーマ(食を通してみんなを笑顔にする)を具体的な形として実現するための、「人や組織を動かす力」を養うため。
その思い、今を全力でやり抜くことに対する使命感は私の中にあり続ける。
だけど、それが自分の生活も犠牲にして、ということではなくて
もっと自分の今も大切にしながらやっていきたいと思っている。

「スキルが十分についていないままで卒業したら、
この3年間をこの会社で過ごした時間がもったいなくない?」
と言われることがあった。
私もそう思っていた。
ただ、今日思ったのは、今の会社に入ったことで、自分がどんなことは”いや”で、自分にとっては何が大事なのかということに気づくことができ、それに向けてことを動かすエネルギーと、実現するために自分をマネジメントする力、自分で選択する力をはるかに養うことができた、と今の時点でもいうことができるということだ。

やっぱりこの2020年は、自分のために与えられた”準備”の時間だと。
ありがたく、本当にありたい姿に向けて、進んでいく準備をしたいと思う。

今日感じたハピネス

なんだかわけのわからない文章になってしまったけど、今日とっても嬉しい気持ちになったことが2つあった。

一つは、オランダ在住の親友の一人が、私がインスタにひたすら投稿しているおうちご飯のカラフル写真で元気をもらってるからこれからもよろしくね、とメッセージをもらったこと。

もう一つは、いつもレシピやご飯の相談をしてくれる高校の同期の一人が、おうちごはんのテイクアウトさせてくれない?と連絡をくれたこと。

どちらも、人の、(しかも大好きな人たちの)、力になれている瞬間、慣れる機会があることが最高にしあわせで、笑みが止まらなかった。

こういう、自分がどういうときに笑っているかも、無視せずに。
ちゃんと気づいて生きていきたいなと。改めて。

いただいたサポートは今後のごゆるり活動に活用させていただきます。