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文法15:助動詞【会】と【能】-できる編-

本日のお題
我会游泳。
└私は水泳ができる。
我能游100米。
└私は100メートル及泳ぐことができる。

我游泳

ポイント1

これまでは、時制関係をメインに行ってきましたが、
今回は少し趣向を変えて、
【助動詞】について勉強していきたいと思います。

今回は【~ができる】を表す助動詞の
①会 huì
②能 néng
についてお話をさせて頂きます。
日本語に翻訳するとどちらも【~ができる】となるので、
どう違うの?最初は頭の中が混乱すると思います。

一応ルールはあるのですが、最終的には多くの文章や例文などをインプットして「慣れる」ことが大切です。

では、詳しく見ていきましょう。
使い分けの大きなポイントは、

①会 huì は【会得】すること

①会 huì:日本語でいうと【会得】という意味合いが強いです。
└会得とは?
※ググってみると下記のような意味がでてきます。

十分に理解して自分のものとすること。
▶つまり技術を【理解して】【習得した結果】→できるようになる。
なので、
我会游泳wǒ huì yóu yǒng
└私は水泳ができます。
・腕を動かし
・バタ足のコツを掴み
▶泳ぎ方を【理解して】、その結果【習得】した。となります。

②能 néng は【可能】を表す

次は②能 néngです。
能 néngは【能力】!と言いたいところですが、少し違います。
→【可能】という表現がぴったりだと思います。
└可能とは?
※こちらもググってみると…
ある物事が実現できること。と検索されました。
例えば、
我会游泳:水泳ができる。
└ここでは、【その技術のレベル】は問われていません。
→ちょっとでも泳げれば基本「できる」といえるw
ただ、その技術が実現できるレベルは?と問われると、
→能が登場します。
我能游100米:(水泳の技術を会得し、それが実現できるレベルは?)
└私は100メートル泳ぐことができます。

その他の例文

【会】我会跑步wǒ huì pǎo bù:私は走ることができます。
【能】我能跑1公里wǒ néng pǎo 1gōng lǐ :私は1キロメートル走ることができます。
└走れるレベルは?=1キロメートル走ることができる。

【会】他会说外语tā huì shuō wài yǔ:彼は外国語で話せます。
└彼は外国語を会得・習得している→しかしそのレベル感は不明
【能】他能说三门外语tā néng shuō sān mén wài yǔ:彼は三ヶ国語が話せます
└会得・習得したレベルは?=三ヶ国語が話せる

【会】我会开车wǒ huì kāi chē:私は車の運転ができます。
【能】我能开卡车wǒ néng kāi kǎ chē:私はトラックが運転できます。

こんなことを言っては元も子もないですが…

じゃあ、
我会三门外语wǒ huì sān mén wài yǔ
└私は三カ国語が話せます。
→これじゃアカンの?という意見がでると思いますが、
結論:OKです!!!意味は伝わります!!!
└どっちか分からんくなったら、会と能どっちでもいいから使ってみてください。


今回ご紹介したのは、あくまで【厳密な文法ルール】の話です。
言葉というのは、生き物なので、
その時代、世代などで意味やルールが変化するものです。

・参考書にはこう書いてあるから!こう使うべき!
・辞書にはこう書いてあるから!こう使うべき!
└この意識が強すぎると、【正しくあるべき】文法にばかり目がいきます。
└結局、【間違ったらどうしよう?】【正しくなかったらどうしよう?】と悩み、本来の目的である「中国語を使ってコミュニケーションをとる」ということが実現できなくなります。

大丈夫、中国人からみれば私達はどんだけ頑張っても所詮「外国人」。
少々文法的に間違っててもいいんです。
楽しく勉強していきましょう。それではまた!

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