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「仕事辞めたい」うつ状態で退職からの社会復帰

「会社に行くのがつらい」、「つらいのは自分の弱さや甘えのせいだ……」と毎日悩んでいませんか?真面目な人ほど自分のせいだと責めてしまい、心も体も疲弊していきます。私は、退職してから社会復帰するまでに多くの時間がかかってしまいました……。この記事では、うつ状態で会社を辞めてから社会復帰するまでの体験記をご紹介します。

1.うつとは無縁の人生だと思っていた

希望に満ち溢れていた学生時代

学生時代の私は、いわゆる優等生タイプ。不器用だからこそ人一倍努力して頑張り、短期留学や資格試験など、様々なことにチャレンジしてきました。そんな私は、社会人生活にも当然のように希望持っていて、まさかうつになるなんて思ってもいませんでした……。

仕事がつらいと感じる日々

社会人になると、毎日のように怒られる日々。初めてづくしで分からないこと、やったことないことばかりです。慎重派の私は、初めの一歩が中々踏み出せずによく怒られていました。ミスが許されない現場でのプレッシャーや、高圧的で不機嫌な上司と接するのも苦痛で、毎日寝る直前まで泣くことも。当時は、自分を責め続けてとても苦しかったです。さらに変則的勤務なシフトで生活リズムも乱れ、徐々に体に異変が出るようになってきました。

私たちはなんのために働いているの?

つらい中、毎日仕事をしていると、働く意義がわからなくなりました。幸せになるために働いているはずなのに、日々不幸になっていく……。よくある「まずは3年やってみたら?」という言葉を信じて続けましたが現状は変わりません。心身ともに疲弊するだけでした。

2.うつ症状の進行と退職

うつの初期症状

私は以下のような症状を経験しました。
・気分の落ち込み
・無気力
・食欲が無くなる
・笑えなくなる
・趣味に関心が無くなる
・吐き気(嘔吐)

働き始めて1年程経った頃、無気力で笑顔になれないことに気づきました。
表情を作ることも出来ないので、コロナ前でしたが毎日マスクの日々です。
学生時代から好きだったファッションにも興味がなくなり、適当な服で通勤。
仕事から帰ってきても、明日のつらい仕事のことを考えて気分が悪くなってしまい、翌日の通勤バスで吐いてしまったこともありました。

耐え切れずに心療内内科を受診し、もらった薬を服用して仕事に行く日々……。
うつ病と診断された訳ではありませんでしたが、うつ様症状に対するお薬を服用すると少し楽になれました。

ついに退職を決意

家に薬を忘れてしまった日は、不安で仕事が手につきませんでした。薬に頼って仕事をして、またつらくなって薬をもらいに行く……。そんな現状に耐えきれなくなり、ついに転職先を決めないまま入社約3年で退職を決意しました。

人生の時間は貴重です。心がボロボロになると、今後社会で働けなくなるかもしれません。そうなっても会社は責任を取ってくれません。自分を守るのは自分自身です。

私たちを守ってくれる制度

転職先を決めず退職したものの、その後の生活への不安は大きかったです。失業保険や年金免除、奨学金返済猶予など、利用できる制度はすべて利用しました。住民税は減税できないので、前年度の収入が多い方は注意が必要です。退職後にすぐ就職しない場合は、税金の支払いを念頭に貯金しておくことも大切です!

3.うつ症状が回復し、遂に再就職へ

うつ様症状の回復

退職して最初の数か月は体が重く、近くのコンビニに行くのでさえおっくうでした。「退職したから遊びたい!」という気持ちもなく、ただただ何もしない時間が必要でした。

■退職後1~3か月
何をするにも億劫。お昼頃までベッドから出られない日々。

■退職後4か月
朝10時頃には起きれるように。自然と笑えることも増え、食べ物が美味しい感じるようになってきました。この頃から、ストレス原の少ない生活の大切さを感じていました。

■退職後5か月
うつ様症状はほぼ回復し、気持ちの面でも少しずつ前向きに。

■退職後6か月
転職活動開始。自然と働きたいと思うようになっていました。

転職活動での面接は、3社程受けました。最終的には自宅から通いやすい会社に、パートで入社することに。最初からフルタイムは厳しかったので、今は週20時間程で働かせてもらっています。社長からは「ぼちぼちで良いから、少しずつ慣れていきなさい」と言ってもらえて、人間関係も良い環境です。もちろん体調も良好で、うつ症状で悩んでいた当時には想像もつかないような生活を送っています。

4. 毎日仕事がつらくて苦しんでいる方へ

私の体験記を紹介しました。仕事をする上で忍耐や努力はもちろん大切ですが、私はあの時退職する決断をして、本当に良かったと思っています……!身心に異変を感じたり、限界だと思ったりした時には迷わず逃げてください。もしかしたらあなたに問題があるのではなく、あなたに合った場所に今いないだけなのかもしれません。何よりもあなた自身や、あなたの心を一番大切にしてくださいね。


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