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生き残るために必要なこと

AIの話や、あらたにコンテンツ発信を取り入れる時の話をすると、一定の割合で来る反応の中に

「別に今困ってないし、わざわざやる必要なくね?」

というものがあります。

今の話ではなくて、これからの話をしたいなぁといつも思いながら、その反応を受け止めています。

困ってからやるのでは遅いんですよ

「今は特に困っていないから不要」
この考え方、本当に良いのでしょうか?

どちらかというと、新規の取り組みには成果が出るまでには時間がかかるので、困っていない今こそ始めておくタイミングだと私は考えます。

むしろ、困ってから始めるのは遅いと言って良いかもしれません。
それなのに、どうもやりたくない空気が流れることがある。

ここに私たちが陥りやすい罠があります。
「変化を受け入れがたい性質を乗り越えられない」というものです。

新しいことって、面倒なんですよね。
良くわからないし、失敗するかもしれない。
なんか怖い。

変化を受け入れられない性質は、欠点ではありません。
私たちに本来備わっている性質です。

これが「ホメオスタシス」恒常性と呼ばれる性質です。
ホメオスタシスとは、生物のシステムが一定に保たれるようにすることで、変化が起きると元に戻そうとする働きがあります。


ホメオスタシスが強力過ぎる

生物学的にだけではなく、心理的にもホメオスタシスは働きます。

とても強力に働くのだろうなと、自分自身の抵抗感を観察していて思うことがあります。

私の行動を見ていると、何かと理由をつけて新しいことに取り掛からない癖があります。

「まだ調べていない」だとか「もうちょっと練ってから」だとか。
まずやりなさいよと、我ながらあきれてしまうこともあります。

変化を取り入れることって億劫なのですよね。

1,100年以上の歴史を持つ太宰府天満宮に学ぶ

安定は大切ですが、変化もまた人生に必要な栄養素。
私が好きなコテンラジオで、太宰府天満宮の宮司である西高辻さんをゲストに迎えて話す番外編があります。

語られていたことに衝撃を受けたのは、いくら神社といえども時代に合わせて変化しなければ生き残ることは難しいというお話です。

これからの時代がどうなるかを考えて変化を選ぶ

変わらない場として存在するために変化することを選ぶ。

十年先ではなくもっともっと長い単位で考える(1,000年で考えるそうです!)。

以下に変わらないようにするかに気を配るのが神社だと思い込んでいた私にとって、変化を取り入れてきたからこそ今の太宰府天満宮があるというお話に刺激を受けました。

変化を選ぶときには、鉄道の時代や車社会が到来することを見越して設計し、地域の活性化に貢献する造りを目指したお話が印象に残ります。

世界の動きを捉えているからこそできることではないでしょうか。

そして、選択的に変化させない部分も意識して大切にしているそうです。
核となるものを変えずに大切にしながら、時代に合わせて変えるべきところを見出すと言ったところでしょうか。

そういえば、宮内庁もInstagramで発信を始めましたよね。
こういったことも時代による変化の一つだと思います。

1,100年以上の歴史を持つ太宰府天満宮のお話は、「生き残る」という観点からも非常に参考になると思います。


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