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久しぶりの村上春樹

当時、好きだった女優さんが新聞のインタビュー記事で「村上春樹の世界が好き。」みたいなことを言っていて、その日のうちに本屋に行って買った最初の村上春樹の本、「蛍・納屋を焼く・その他の短編」。それからある時期まで新刊が出るたびに読んでいたけど、本自体を読むことがなくなってしまって、最近久しぶりに読んだ「一人称単数」。「ダンス・ダンス・ダンス」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、昔の長編の中には、好きなものもあるけど、新しい本を読むと村上春樹は、やっぱり短編の方が良いなあと思う。「中国行きのスロウ・ボート」の中の「午後の最後の芝生」は、村上春樹作品でずっと変わらず一番好きな小説。この小説を読むと夏休みの夕方にドアーズの「幻の世界」を繰り返し聴いていた頃を思い出します。


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