本音と建前

大好きな人が言ったよ。

「現実だけ受け止めたらそんな風には思わないよ」


ワタシは思ったよ、現実だけ受け止めることなんて出来るだろうか。

例えば、閉店間際のケーキ屋さんで友達がラスト1つの苺のショートケーキが食べたいと言ったとして、苺好きのワタシも苺のショートケーキを食べたくて、でもここで喧嘩することもないよなぁと思い「チョコレートケーキの方が好きだから苺のショートケーキあげるよ。」って言ったとする。

これって現実だけ受け止めれば(=言動だけで解釈すれば)友達にとってワタシの好きなケーキはチョコレートケーキになっているけど、本当は苺のショートケーキがいいわけで、譲った理由も1つだけではなくて、嘘でもないと思うし、本音を言えばいいって訳でもないと思うし、

なら、わざわざ「好きなチョコレートケーキ」ってつけなくてもって思う人もいるかもしれないけど、「好きなチョコレートケーキ」って言った方が、渋々譲った感じがしなくていいでしょ?


恋愛だってそうで、好きでも嫌いだって言わないといけないときがあるかもしれないし、嬉しくないときも嬉しいっていうことで相手を幸せにすることが出来るかもしれないし、泣いてても、寂しくても、大丈夫だって言わなきゃいけないときもあるかもしれないし、


現実だけ受け止めるってワタシは人間だから出来ないなと思った。

人間の心や言葉や行動は、いろんな理由からその1つの言葉や行動になってるだけで、それだけが全てではないと思っている。


だからワタシは、人間には心があって、優しさや思いやりがあるんだろうなって思う。人間って本当におもしろいな。ワタシは今日も人間を精一杯堪能しているよ。


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