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春雨



川の流れに

寄り添いながら

西へ向かう星に

手をふるの

春の風を瞳にためて

今日しか見れない虹をつくるの

街は冷たく

音も立てずに

私の歌だけが響いてる

朝のつゆが枕をぬらし

前と変わりなく時を刻むの

柔らかい音

季節を知らせる春雨


茶埜子尋子

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