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ブリキのロボット




出逢って 光って
灰になって
そしてそれから
蝋になって  


こんな世界じゃ
優しいなんて
足枷にしかならない


桃色の温度


光の矢を放て




めでたい肉を
啄みながら


指も届かないところへ
君の心も届かないところへ
僕ならいけるよ



ふたりだけには
もったいない贅沢なことをしよう



きみとぼくがつくるこの空間は
きっとぼくよりきみに溺れている


恨みなど捨ててしまえばいい
恨みはなにも生み出さない
それを叶えるためならばぼくは
この命捨ててしまってもいい


枠にはまらなくていい
君はきれいだよ



不純な動機
不純な目的




優しい顔したあやつり人形


道具は何も要らなかった
僕の心は君の君のなか


他人の輝きが眩しすぎる
ように思う日が多い



この空が瞑色に染る時は君との逢瀬



大好きな牡丹を買ったが、蜂に独り占めされて悲しい



きみがくれたまぼろし


どんなしがらみも
自分なりの手網に
出来るはず



虹色列車




一人になるのがこわいから
いっそ夜空もつれていきたい



今の僕の目の前の君は
楽しい君の一部


誘発リキュール



交響リフレイン



それだったらイチゴのことだけ考えていたい


カーテンを開ければくもくらげ




茶埜子尋子








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