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オランダから・・中学受験を思う

ちゃちゃまる夫婦は医者夫婦。
医者あるあるだと思うが、夫婦共に中学受験組である。

ちゃちゃまる夫婦は都会育ちではないが、田舎出身でもない。
田舎では、私立中学が乏しい&公立高校が優秀ってことが多く、中学受験をしないことも多いと聞く。

しかし、都市部へアクセス可能な中規模都市以上では、そこそこ教育熱心な家庭では中学入試を視野に入れるところも多い。ましてや、昨今の中学受験フィーバーで、東京では小学生4人に1人は中学受験をするという記事も目にした。

ちゃちゃまるは、ちゃちゃまるキッズに医者になってほしいか?』


どうだろう。。。
きっと、なる!って言われたら、嬉しいは嬉しいと思う。

医者って、たぶん、世間の人が思っている以上に、医者になってからの幅がかなり広い。
臨床医だって、直接患者さんと接しない病理や放射線診断なども含めるとものすごく科が多いし、、、
どこで働くかも、大学病院、市中病院、クリニック、政府機関など様々。
他にも開業医、研究者、産業医、医系技官、製薬企業、起業・・・

たいてい、興味のある分野を1つくらいは見つけられるだろうと思う。

ただ、絶対に医者になってほしいかと言われれば、
それは違う気がしている。

本人が望んだのであれば、心から応援したいが、
誰かに誘導あるいは半ば強制されるのであれば、それはやめたほうがいい。



『では、中学受験をさせるのか?』


そう、そこが直近ではまず大問題なのだ。
中学受験をするかどうかは、小学校受験ほどではないにしろ、親の意向が多分に影響する。
ちゃちゃまる夫婦ともに、中高一貫校で充実した生活を送れたし、気の置けない友人たちもでき、そこで中高を過ごせてよかったと思っている。

それに、逆に、高校受験を経験していないので、公立中学での様子や、高校受験に関する知識が皆無だ。内申点を稼ぐには、八方美人の優等生でないといけないとも聞く・・・。

なので、夫婦とも、帰国はいつになるかわからないけど、なんとなく、子供は中学受験するものだろうと思って、なんとなく、家レベルで先取学習をしていたりする。

ちゃちゃまる時代は、5年生から本格始動していた中学受験も、低年齢化し、小学1年生から学習塾に通う子もいると聞く(平均で4年生(3年生の終わりの冬))。親戚のキッズたちも超難関校に次々に合格したと聞くが、最後は、親が、子をかわいそうに思うくらい勉強勉強だったと・・。

日本は、この先ますます国際化の影響を受けているとはいえ、まだまだ学力重視の社会だろう。日本に住んで、日本社会で生きるのであれば少なくとも、学歴フィルターはまだまだ存在するだろう。


しかし。
オランダに来て、キッズたちの様子をみたり、自分の小学校時代を想起して、本当にちゃちゃまるキッズたちは、中学受験をするのがいいのだろうか、とふと思いはじめた。難関校を目指すのであれば、最後の2年は詰め込み学習だ。

ちゃちゃまる夫婦の周りで働く人たち(外国人医師)はみな、母国語ではない英語は堪能で、そのうえでさらにもう一言語、つまり3か国語を話せる人も珍しくない。そしてみな、その中で医師の仕事や、研究をこなしている。

日本は恵まれている。
ゆえに日本語での医学書、参考書があふれており、日本の医療技術は世界水準でもでもトップクラスだ。そう、他言語で学ぶ必要性が極めて低い。
(もちろん、日本の医師も英語論文の理解は十分にできている。)
日本語で学び日本で医師をすることだけで、しっかり患者に貢献できる。

そういった恵まれた環境で、いつしか言語的な意味での国際競争力がそがれて行ってしまったのではないだろうか。。。

ちゃちゃまるキッズたちはいま、ありがたいことに学校になじんで、日本にいたら経験できない世界の広さを日々体感し成長している。
オランダでは中学校から詰め込み勉強だというのも聞く。
人生どこかで一生懸命勉強する時期は必要なのだろう。

それに海外にいると、日本の教育を客観的に見つめることができるので、
欠点だけでなく、その良さが沢山あるのも事実だ。

そう、もちろん、得るものあれば失うものもありなのだ。
だが、
少なくとも中学受験をするために、帰国をするのは違う気がしてきた。

ちゃちゃまるが、キッズに絶対に身につけてほしいもの、
それは、
自己肯定感、
コミュニケーション能力、
困難に直面した時に自分の心を保つ力
生活スキル(自炊、金銭感覚)


一度しかない、かけがえのない子供時代だからこそ、
子供は好きなことに没頭しながら、どの程度勉強に重点を置くのか、
本当に、悩ましい。

と、あれこれ思いめぐらせながら、

子供と一緒に、丁寧な食事を作りつつ、

人生の夏休み、謳歌中。

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