父方の曽祖母は納豆作りが上手だったらしい
もう40年以上前のこと。父方の祖母と話していたら曽祖母の話になりました。
「あなたのお父さんのおばあさんは納豆作りがうまかったんだよ」
曽祖母は祖父の母。祖母からすればお姑さんにあたります。お嫁さんがそう褒めるのだから曽祖母は本当に納豆作りが上手だったのでしょう。
納豆の作り方
「おばあちゃんも納豆を作っていたの?」
「作っていたけどあんなにうまくは作れなかった」
「どうやって納豆を作るの?」
「豆(大豆)を煮て藁のツトに入れるんだよ。そしてムシロでくるんでコタツのなかに入れるんだよ」
会話の記憶はここまで。
思い返してみると、当時のコタツは炭火のコタツ。ムシロに引火して火事にならなかったのかしら。灰をムシロの上からかけていたのかな?
納豆が完成するまで何日かかったのかな?
祖母に聞きたいことが出てきました。聞いとけばよかった。聞いても忘れたのかな。40年以上も前の話なんで。
ワラツト納豆の手作りキットを見つけました。稲藁と大豆がセットで販売されています。ちなみにはじめにワラを煮沸消毒するようです。納豆菌は熱に強いので、煮沸消毒しても死ぬことはありません。
祖母はワラの消毒のことは話していなかったことは覚えています。雑菌がまぎれこむこともあったでしょうね。
納豆と子どもたち
父は子どものころ、家にお客さんが泊まると、兄弟たちとお客さんが朝ご飯を食べているようすを陰からそっと見ていたそうです。
そして
「あんなにいっぱい納豆をご飯にかけている」
と羨ましがったと話していました。
自家製納豆は限りがあるので少しずつ(父に言わせればほんのちょっぴり)食べていたのですね。
画像は茨城県水戸市の納豆のツト 宮崎清著『図説藁の文化』法政大学出版局1995年