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広報ってなんだ⁉からはじまった広報人生|広報のしごと

こんにちは、saitouです。

今日は広報のしごとについてのお話。
私が初めて広報関連の仕事に従事したのは2004年頃でした。

広報ってなんだ!?

これが当時の率直な感想。広報というキーワードを耳にするのはその時が初めてで、当時はメディアを騒がせていたライブドア関連ニュースに登場する美人広報の乙部綾子さんが「広報のお手本」だったように思います。

そう、知識レベルはこの程度。

広報がなんたるか知る由もなく、ひたすら「広報 仕事」キーワードでネット検索しながら、すべきことの最適解を探す毎日でした。当時の主な業務は無料で自社サービスを知っていただくための地道な宣伝活動くらいで、プレスリリースを書いて配信したり、書いたリリース記事を各種メディアに持ち込む、を繰り返す日々。

発信するニュースソースがネタ切れすると、自らニュースソースを作り始めました。自社サービスの利用者を対象にアンケートを実施し、その集計結果をトレンドキーワードに関連付けてニュース配信したり、利用者を集めてグループインタビューをして、それらを記事にしてみたり。当時の評価がメディアへの露出量だったため、とにかくメディアが好む記事を作ることに集中しました。とはいえ、「注目される記事」に至るには程遠く、虚無感を感じることもしばしば…

そんな時、ある転機が訪れたのです。

自社ニュースがYahoo!トピックスに

当時のサービスはCGM(Consumer Generated Media)で利用者は主に女子中高生。パケ放題サービスリリースを機に、これまで「パケ死」に苦しんでいたF0層(10代女性)のインターネット利用が急速に増え始め、自社サービスのPV(page views)が一気に増加。「これはチャンスだ!」とあるネタが閃きました。

まずサービス利用者を対象に下記のアンケートを実施。設問は以下の通り。

保有する携帯キャリアについて/一日の携帯利用・閲覧時間について/これまでのパケ死額について/よく閲覧するサービスについて

結果的に利用者(女子中高生)の7割がau( KDDI株式会社)を利用、ちょうどその時期にauが携帯キャリア利用者数No.1になったこともあり、2つのキーワードを関連付けた記事をリリースしました。

「女子中高生はauがお好き⁉」

少しやんちゃなタイトルでしたが、、記事を書き終えた時になぜか達成感のようなものを感じたのを覚えています。

翌朝、出社しいつものようにニュースチェック。するとYahoo!トピックスに自社のニュースが掲載されていたのです。広報としては、「目指せ!Yahoo!トピックス掲載」な風潮もあり、社内は大騒ぎ、もちろん各種メディアからの問い合わせも殺到。

公共性と社会的バランスのとれた記事

なぜYahoo!トピックスに掲載されたのか総括しましたが結果的に下記の内容の通りだったのでしょう。

「編成トップによく言っているのが公共性と社会的関心のバランスをとれと。公共性というのは、世の中にとって大事な情報。たとえPVが伸びなくても知っておくべき情報は出す。一方、社会的関心の方はユーザーが今知りたい情報」。

引用:[広報会議] Yahoo! ニュースの編集リーダーに直撃「掲載基準は、公共性と社会的関心です」

パケ放題リリースによってそれまで潜在的価値だったF0層が顕在的価値に転換した、いわゆるパラダイムシフトが起こったその時代のど真ん中に私たちのサービスがあったのですね。
それらをうまく組み合わせ、ユーザー心理をしっかりと掴んだ結果が、Yahoo!トピックス掲載でした。

当時の私にとって広報とは、商業的な意味での広報活動を指しますが、「広報とは何か」をようやく少し掴みかけた時期でもありました。

『ウィキペディア(Wikipedia)』広報とは 

数年は広報の仕事に従事しましたが、メディア運営部に移籍となり、新たな分野への好奇心で広報については頭から消え去っていきました。

ザッと広報に従事していた頃の出来事を書いてましたが、その後、再度広報に従事するまで10年の月日が流れました。

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