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不登校息子に「ありがとう」を伝えるために、働いている

今月から少しずつ放課後等デイサービスで働いている。

一言でいうと、癒やされている。

子ども達全員が愛おしい。
以前、働いていた所で再び働いている訳だが、昔とは違う。

以前のリーダーの方達が辞め、今新しく体制を作り直そうという、いいタイミングで誘ってもらえた。

私は放デイを辞めた4年程、未就学児の発達に凸凹のある子ども達の療育と、幼稚園や保育園で働いていた。保育士を取得した直後というのもあったし、他の現場も見てみたいという好奇心もあった。

そこで、本当に素晴らしい保育士の方と出会い、子どもとの関わり方というのを、教えてもらえた。
まだまだ、教わることはあったけど…

息子が不登校になり、少し遠いその職場とはお別れすることになった。

が、今再び放デイで働き始め、そこで働いた経験が活かされている。

もちろん、「どうしたらいいんだろう?」と、子ども達の支援に迷うことはある。

でも、以前働いた経験でなんとなくわかったりもする。

あとは、これだ!

不登校息子と過ごした経験だ!

これがかなり役に立っている。

まず、不登校の息子と関わっている経験で、私は以前よりも子ども達の気持ちがわかるようになってきた。

放デイに、本当は行きたくない 
学校がしんどすぎて、荒れている子ども
勉強なんてしたくない!子ども
風邪を引いたら、学校を休めるからいいんだ!と、わざと上着を着ない子ども
言葉は喋れないけど、何かにイライラしている子ども

放デイには、様々な思いを抱えている子ども達が来る。

どの子も愛おしいと思っている。

でも、そう心底思えるようになったのは、息子のお陰だろう。

息子の辛いや苦しみは、私には伝わらない。話すことができないからだ。
彼自身も、言語化できないから苦しいんだろう。

そんな息子を観察し、日記やnoteに記しながら、息子の気持ちを常にさぐっている状態だ。

この観察力が、かなり仕事の役に立つことが最近わかってきた。

放デイには、喋れない子ども達も来る。
何を私に伝えたいのか?私はよ〜く子ども達を観察する。
子ども達と同じ目線で、子ども達の世界に一緒に行って遊ぶ。

まだ入って間もない先生の私のことを、子ども達は、色んな方法で試してくる。

色んな角度から試してくる。

試し行動だ。

子ども達と、ゆっくり丁寧に信頼関係を作っていくのが、楽しいし、癒やしだ。

少しずつ心を開いてくれるのが、たまらなく嬉しい。

そして、やりがいでもある。

働いた後は、留守番をしてくれた息子にお礼を言うことができる。

私は息子に感謝している。
息子のお陰で働くことが出来るし、息子のお陰で沢山成長させてもらっているから…。

本当のことを言うと、私のバイトの間は、息子には放デイに行ってもらいたいのが本心だ。

ここ最近、家に迎えに来てもらっても、行き渋りが酷く、帰ってもらうことの繰り返しだ。
そして、1人お留守番という感じ。

息子には、罪悪感を感じさせながら留守番をさせている状態かもしれない。

だからこそ、留守番をしてくれてありがとうと伝える。


息子にしたら、「デイは、休んでしまったし、You Tube見てるだけだよ。感謝されることしてないよ。」

こんな感じだと思う。

でも、私が「ありがとう」と伝えると、とても喜んでくれる。
マッサージなんかもしてくれる。

なかなか、息子は外に出ることはできない。
行動に関しては、正直ネガティブな気持ちは押し寄せる。
でも、存在自体は「ありがとう」だ。
生きていてくれる。
今日も笑ってくれている。


そうやって息子に「ありがとう」と言う為に、私は働いているのかもしれない。


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