生きてた
何もない普通の一日、お気に入りのロードバイクに跨って出かける。白い車体に日が差していつもよりかっこよく見える。涼しいんだけどどこからか感じる熱風に春らしさを感じる昼下がり。
今日はちょうどいい頃合いの桜を見に川まで行こうと決めて走る大通り。
気持ちも高揚して思い切りペダルに体重をかける。ペダルが強く踏まれるのを嫌ったのか、力をかけた足は全く違うほうに飛んでいく。
その勢いで崩すバランス、完全に操縦権を自転車に奪われたようだった。必死に体勢を立て直そうと我武者羅になり、気づいた時は道路の真ん中。
車通りが多い道路にもかかわらず、信号が気遣ってくれたのか偶然にも周囲には自分1人。近くで散歩してる保育園時たちがじっと凝視しているが、もはやそんな事はどうでもいい。
死んでもおかしくなかった、少しでもタイミングが違えば、バランス崩してる途中にはねられて即死もあり得た。
自分が思ってる以上に、普段の生活は死と隣り合わせだと実感した。
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