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プリンタのエラーメッセージに振り回された時の話

ユーザより「どうしても紙詰まりが発生して印刷できない」と連絡を頂いたのが今回の記事の始まりです。

とても奇妙は症状で
1. 印刷をかけるとプリンターから紙詰まりの警告が表示されます。
2. 指示に従い問題個所を開けて確認すると紙詰まりは在りませんでした。
3. あきらめて元にもどすと紙詰まりが解消します。
4. 印刷を続けるとしばらくして#1に戻ります。

経験則ですが、紙詰まりの場合は警告が解消しても再度印刷すると必ず問題が再発します。よって今回は「紙詰まりが問題でない」と断定しました。

再発確率が少ないと問題切り分けは難しくなりますが、少しずつ絞り込みをしました。問題個所を「用紙」、「トレイ」、「経路」のいずれかと仮定して、プリンタの構成を変えながら問題の依存性を調査しました。

  1. A3やA4でも発生しておりましたので「用紙」依存はなくなりました。

  2. 「特定のトレイ」から印刷をした時に問題が発生しておりました。

  3. 「特定のトレイ」を別の場所に移したら問題は発生しませんでした。

この事から「トレイ」が収まっている「経路」の問題だと判りました。
エラーが起きた時に紙を吸い上げるローラーの跡がありましたので、吸い上げに失敗して、途中経路のセンサーが紙を検知できず、紙詰まりと判断している事が判りました。

幸い保守契約があったのであとは、メーカさんに対応を依頼して問題解決と至りました。エンジニアさん曰く吸い上げ用のローラーが扁平していたそうです。最近は、センサーやセルフテストの項目が増えて、全然関係ないところのエラーが出ることは少ないのですが、それでもたまにあります。

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