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オートバイのある風景

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思い出の傍にはいつもオートバイがあった。
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記事一覧

オートバイのある風景19 GSシリーズと税務署

 商売がうまく行き、羽振りの良い自営業者を落とし穴が待っていたというのはよく聞く話である…

茶袋
1か月前
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オートバイのある風景18 ハーレーと女将

 バイク便の仕事が順調な訳には、前職の人脈をはじめ名古屋と大阪の比較的大手のバイク便業者…

茶袋
1か月前
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オートバイのある風景17 バイク便と8時25分のマドンナ

 バイク便を起業してから3年ほど経っていただろうか、気がつくと僕は20名ほどのライダーを抱…

茶袋
2か月前
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オートバイのある風景16 バイク便と黄色いモンスター

 念願のドゥカティM900とのオートバイライフに加え、第二子の長男も誕生して順調な生活を送っ…

茶袋
2か月前
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オートバイのある風景15 真っ赤なドゥカティM900

ドゥカティである。 僕らの世代だと「ドゥカッティ」と発音したくなるイタリアはボローニャの…

茶袋
2か月前
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オートバイのある風景14 新婚と新車のゼファー750

大学4年に上がる直前に事故で大怪我を負ったりしたものの、彼女の協力で無事に卒業した僕は地…

茶袋
2か月前
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オートバイのある風景13 卒業とCB750F

限定解除をして手に入れたナナハンだったが、その翌年に僕は事故を起こしてGPZを廃車にしてしまった。起こした、というより遭った、と言って良いくらいの事故ではあったけれど。 書いても読んでもあまり気持ちの良い話ではないので詳細は割愛するが、相当派手な怪我も負ってしまった。1月に事故に遭って、またバイクに乗れるようになったのがその年の11月頃だったのだから相当な怪我だったとご想像頂けるだろう。 さて、そこで僕がライムグリーンのGPZの次に選んだバイクはホンダのVFR750Fだっ

オートバイのある風景12 第三京浜とライムグリーンのGPZ750

無事限定解除を済ませた僕を静岡のバイク屋で待っていたのは、1983年式のカワサキGPZ750だった…

茶袋
3か月前
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オートバイのある風景11 北海道とみっちゃんのGPZ750

話は前後するが、僕が限定解除するきっかけのひとつになった先輩ライダーがもう1人いる。 CBX…

茶袋
3か月前
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オートバイのある風景10 府中のホライゾンとFZX

大学に入ってすぐに買ったCBX400Fは、途中一回車検を受ければ卒業まで4年間乗れる事になる。就…

茶袋
3か月前
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オートバイのある風景9 Y田のスズキとO倉のKP61

うちの大学のキャンパスはこぢんまりとしていて駐輪場も狭いため、バイク通学生同士で何となく…

茶袋
3か月前
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オートバイのある風景8 E尾のCBR400Fと星型コムスター

学生時代、僕は彼女に会うため頻繁に静岡に帰っていたのだが、さすがに毎週とはいかず何週かお…

茶袋
4か月前
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オートバイのある風景7 彼女のVF400Fと紀ノ国屋集合

成人式の流れで始まったグループ交際から付き合いの始まった彼女には、二人のやはり背の高いお…

茶袋
4か月前
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オートバイのある風景6 成人式と彼女のDJ-1

今から30数年前、僕の住む街の若者にとって成人式は一生に一度と言っていいくらいの晴れ舞台だった。 成人式は市の中心部にある文化会館で行われ、市内の新成人の大多数が晴れ着に身を包んで出席する。大半は式典に参加せずに、文化会館前の広場で旧友たちと交流するのだが、だいたいにおいて出席者が全員会場に入ったらどう考えても座席が足りないので、主催する市の方もこの形を黙認していたのだと思う。 僕も御多分にもれず、おしゃれをして仲間達と式典に出かけた。会場で恵まれるであろう幸運に備えて、