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200mmの世界

200mmを入手した年の夏、明けても暮れても200mmばかりで撮影に興じておりました。今回はそのときに撮影した写真のご紹介です。

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最初は、山陰本線保津峡駅の跨線橋から撮影した、急行白兎です。確かF8で1/250secが撮影データだったと記憶しています。フィルムはコダクローム25で、夏場だったせいか、低感度の割に意外と早いシャッターが切れたことに驚きでした。

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8月末日、山崎カーブにも出掛けました。当時はどの列車も編成が長い為、200㎜があれば、収まりの良い画面で作画することが可能でした。

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最後は熊本城の天守から撮影した熊本市電の写真です。実は高校の修学旅行が九州だったことから、この写真を撮るに至りました。C4フィルターを付けて撮影しているため、左上の部分が青み掛かりましたが、朝の雰囲気が出て自分では満足な一枚となりました。そして、ここでは忘れられない光景に出会い、そのときに撮影した写真で、生まれて初めてフォトコンで「佳作」を頂くことになるのです。

実はこのとき、熊本城では黒澤明監督の「影武者」の撮影が行われており、その場面に遭遇したのです。「佳作」を頂いた写真は、櫓の上で指示をする黒澤監督の姿を撮ったもの。原版は提出してしまって手元には無く、小さな画像しか残っていませんが、一応貼り付けておきます。

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フォトコンは、月刊カメラマンの月例フォトコンで、審査員は鉄道写真家の廣田尚敬先生。当時の自分は『この200mmで撮影した写真で「佳作」を頂いたという事は、このレンズを使いこなした!と考えて良いんだよね?』と勝手に思い込んでいました。

修学旅行と言えば、クラスの写真係に任命され、自分のカメラはもとより、友人からオリンパスOM-1を借りて、2台体制で撮影に臨みました。自分のカメラにはコダクローム64を入れて作品用に、友人のOM-1にはネガフィルムを入れてクラスメート撮影用にと分けて撮影しました。黒澤監督の写真は、当然コダクローム64で撮影したものです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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