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35年の時を超えて

平成元年、イタリアのフィレンツェを訪れた折、買い求めたカメラ用ストラップ。使い始めて2年で破損。カメラは床に落ちるは、ストラップは使い物にならなくなるわで、当時はかなり落ち込みました。
(瞬間接着剤等で修理するも、結局使い物にならず・・・。)
ただ、レアなデザインゆえ、そのまま保存しておりました。

瞬間接着剤でもダメだった・・・

先日、大掃除の折、そのストラップを発見!
リペアー屋さんで、取り付け部を別のものに変えてもらえれば、もしかしたら使えるのでは?と思い立ち、ネットでググってみたところ・・・
『お、専門店?ぽいお店があるではないですか!』
そこで、電話して聞いてみようとしたところ、
「ン?、市内局番?」
何のことはない、比較的近い場所に店があるようなので直接行って見ることに・・・。

お店は灘区下川原通にある「工房 壱」さん。
※お店のアドレス ⇒ studio-ichi.com

若い職人さんが丁寧に対応してくれて、こちらの希望をシッカリと聞いてくれます。
で、とりあえず壊れた金具を外して頂き、カメラストラップの紐を取り付けてもらうことに・・・。
何でも、お店を始めて20年になるそうですが、全く知りませんでした。
レターパックで送って貰うことにして、送料込みで代金を支払ったのですが、値段も良心的。なにより驚いたのは、翌日には自宅に到着したこと。

『最近の郵便物、来るのが遅い!』と思っていましたが、何この超特急!
職人さんが「簡単に出来ますよ!」とは仰ってましたが、多分、あの後スグに作業に入り、スグに投函してくれたのだと思います。(仕事が速い!)

中身を確認したところ、出来上がりは上々の大満足! 
早速カメラに取り付けてみました。

35年の時を超えて・・・

『なかなかどうして、思った通り、似合ってるじゃん!』
このデザインのストラップ、多分、持っている方は少ないんじゃないでしょうか?(いや、もしかしたら自分だけかも・・・。)

このデザインは、今迄日本ではお目に掛かったことがありません。

当時、大学教授の鞄持ちで、ローマからフィレンツェ、アシジ、そしてベネチアと北上したのですが、ローマから北に行くほど、治安は良いと感じました。
ローマでは、子供のスリが多く、新聞紙を持って近寄って来ます。多くはジプシーだと聞きました。

フィレンツェはローマに比べるとスリの数は少ない印象でしたが、中にはホテルの中に入って来ようとする根性の座った?物乞いまで居ました。
フィレンツェで面白かったのは、道端でゴザのようなものを敷いて、その上に、ヴィトンのカバン並べて堂々と売っている若者が居たこと。(当然のことながらニセモノです)

それはさておき。
このストラップを買ったのは、確か有名なヴェッキオ橋の近くにあった写真屋さんでした。日本とは違って意外と殺風景な店内で、そこの壁にこのストラップが飾ってあったのです。お国柄?なのか、カメラの類は飾ってありませんでした。(盗まれると大変ですからね。)
イタリア語は全く喋れませんが、片言の英語で値段を聞いたところ、店長とおぼしき人が暫く考えて「明日、もう一度来てくれ!」と一言。どうも冷やかしがだと思われたようです。
で、翌日、再び訪れると『お前、本当に来たのか!』という感じで諦めたのか、何とか売ってもらえました。(値段は失念。)

プロストより価値有り?

PENTAXのロゴが入ったストラップは多く存在しますが、ハートマークが入ったモノは(自分が知る限り)見たことがありません。工房の職人さんも「日本のものとは作りが違いますね~」と仰っていたので、日本製ではないようです。それにしても35年も前に、カメラストラップのデザインとしてハートマークをあしらうなんてなかなかオシャレですよね。
自分としては、プロ用ストラップより断然こちらの方が気に入ってます!

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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