つみ重ねて生きる

一発逆転で勝ったことがない。
危機一髪ならたくさんあるけど。

あとは気づけば良い結果になっていた、みたいなことの方が多い。
終わり良ければ総て良しというか、だいたい中腹で苦しむことも多いけど、頂上に辿りつきそうな頃に喉元過ぎれば熱さ忘れる感じだ。

地道に一歩ずつ進む。
それで気づいたら到着ぐらいが私にはちょうどいいらしい。

そういえば占いでそんなことを言われていたなと思い出す。
生まれた時の星の配置でどういう人生を進んでいくのか見て貰った時のことだ。

「あなたの人生の山登りは車で例えるならジープ。
山道を確実に登るために、じっくり時間をかけて進む」。

言われた時はちょっと納得していなかったし、それさえもひっくり返す方法を探していたけど、最近は諦めてじっくり進む方法にシフトしている。

今は納得している。
自分に合った方法の進むことの、なんて心地の良いこと。

一回で大きい幸福を得るよりも、少しずつ幸福を味わいながら日々を楽しく過ごしていく方が私には合ってるんだ。
成功した人からみれば私の方法なんて遠回りの戯れ言にしか見えないだろうし、「こうすればすぐに成功するのに！」って苦笑されそうだけど、言ってくれるのは親切なこととして受け取ろう。

私の人生だ。
もう二度と、誰にも奪わせたりはしない。
自分でつみ重ねたものを壊したりだってしない。

仰ぐ師も、パートナーも、終ぞ現れなくても。

つみ重ねることを続ける。
その頂上で、朝日を見るために。