人口減少という課題

日本全体で人口が減っている中、田舎の自治体では移住定住施策を打ち出すのが主流となっています。

私の勤めている市役所も移住定住にだいぶ力を入れています。

でも、これって行き着く先はどこなのでしょうか?

自分の自治体の人口が増えたら当然他の自治体の人口が減ります。

日本全体の人口が増加している状態ならそのような奪い合いもアリかと思いますが、減少している局面では単なる延命措置、今あるものを維持させようとするエゴが強くなっているような気がします。

移住定住施策を否定するつもりはありませんが、今を見つめると市役所の施策は他に優先することがあるのではないかと思います。

田舎にとって人口が増えることは正義みたいな風潮がありますが、増えることでの弊害も出てくるはずです。

人口減少という課題に向き合い、街をリサイズするチューニングが必要だと個人的には思いますし、今住んでいる市民を十分に満足させることができないのに、他から呼んでくるというのはちょっと違うような気がします。

そのようなことも含めて持続可能な自治体運営とは何かを偉い方々だけでなく私のようなヒラの市役所職員も考えることが必要だと感じます。

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