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③バイトの女の子


知らないバイトの女の子

その日、
仕事が終わって(元)夫に
問いかけました。

『バイトの子、あの子いた?』

そう、バイトの指導をしていたのは
わたし。

なのでバイトの子の名前も顔も
みんな知っていました。

今日、お店にいた子は
わたしの全く知らない子でした。

『ああ、ミカちゃんね。最近入って、よく手伝ってくれるんだよ』


ごく普通に返事をするので
それ以上は聞くのをやめました。


もともと女の子関係にだらしない(元)夫。


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前に息子の妊娠中に
好きなアーティストのライブに
行きたいんだけど
会社の仲間と言ってきていい?

と言っていて
会社の仲間というのは男性で
わたしも知っている人だった。

でも実は
当時他県に住んでいた元カノを
誘っていたことが後日発覚して
大喧嘩したのでした。


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その案件もあるからか、
今回のバイトの子『ミカちゃん』について


わたしは不信感を拭えませんでした。


消されたLINEのやりとり


その昔のライブ事件があってから
(元)夫は疑われるのが嫌になり

携帯ロックをかけないようにしていました。
なんのプライドなのかは謎ですが(笑)

それをいいことに
携帯は好き勝手見ていました。
(元)夫の寝ている間に。


するとミカちゃんとのLINEのやりとりは
一切どこにもなく、トーク履歴もありません。

逆に不信感が増して
着信履歴を開くと




ミカちゃんだらけ。



絶対何かあると感じていたので
ビックリよりかは
やっぱりね。

そんな感情と
震える手をどうにか抑えながら
目を閉じました。



LINEのトーク履歴を消しても
LINE電話での着信履歴は消えないんです。
(当時のiPhoneの場合)


時間帯も見ましたが、
わたしたちとお昼ご飯を食べ終わった後
すぐに車の中で店舗に向かいながら
毎日電話をしていることが分かりました。


ここで、問い詰めたいところですが
きっと、はぐらかすか、
仕事だから、とか
もしくは不機嫌になるかのどちらかだろう

と思い、その日は寝ようと試みましたが
なかなか寝付けない夜になりました。



知らない財布


そして、急遽(元)夫が

『バイトが休みになったから手伝って欲しい』

と連絡が来て
その日は手伝いに行かない予定でしたが
息子ほ託児所に預ける準備と
お風呂にも入れて、わたしも準備をしました。

その日(元)夫は
車を使っていたので
わたしと息子を迎えに来ました。

助手席に乗ろうとすると
助手席には二つの財布が置いてあります。


一つは(元)夫のもの。
グッ◯の財布。
わたしが誕生日にあげたものです。

もう一つは同じグッ◯の財布ですが
模様も全く同じですが
形が多少違うもの。


(、、、これ、本当は欲しかった形の財布だよね、、、)


そう、もともとグッ◯の
この形のものが欲しいと言っていた(元)夫。
でも残念なことに廃盤の型なので
生産終了していました。
わたしは同じ柄で少し違う形のものを
前にプレゼントしました。


(その欲しかった財布がなんでここに、、、??)


異様な光景に

『この財布どうしたの?』

と聞くと

『お客さんの忘れ物。店に置いておいたら危ないから俺が管理して持ってる』

と普通に応える(元)夫。


いや、持ち歩いてた方が危ないし
責任とれるの?
金庫に入れなよ。

と思いましたが、そこは

『そうなんだ』

とだけ返して、
普段通り、託児所に息子を預けて
お店の営業に入りました。


『閉店までにお客さん財布取りにくるから、レジの下置いておくね。お客さん来たら渡しておいて。』


そう言って、(元)夫はキッチンの方へ。

レジの下、、、?
確かにすぐに渡せるけど
金庫に入れよう?危ないよ?

しかもお客さんの名前は?


色々不信感はありますが
とりあえずその日の営業を終えて
帰りました。



(お客さん、、、来たっけ、、、??)


嘘がバレる日


それから、しばらく
バイトのミカちゃんのことも気にかけながら
過ごしていました。

ある日、(元)夫の寝ている間に
良くないとわかりながらの携帯チェック。

普段、友達や仕事仲間とのやり取りは
あまり見ませんが
この日は異様に違和感を感じた
バイトの男の子とのLINE。

(元)夫が1番仲が良く
信頼しているバイトの人、『タクヤさん』


『タクヤさん』
というトークを開いてみると


---

(元)夫『やべえ、、財布バレたwww』

タクヤさん『まじ?どうしたの?w』

(元)夫『とっさにお客さんの忘れ物って嘘ついたww』

タクヤさん『やべえなw大丈夫だったの?w』

(元)夫『なんとかwww』

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そんなやり取りがありました。
これ見て、

『嘘をついていたこと』
『さらにはバカにされていること』

このことについて
酷く憤慨し、(元)夫を起こしました。


おかしいな、とは思っていたけど
バイトとグルになって
何かをしていることに
気分も最悪でした。


私『ねえ、財布は?お客さんのじゃなかったの?』

(元)夫『なんの話?』

私『いや、お客さん取りに来てないよね』

(元)夫『取りに来たよ、あの後、、、』

歯切れの悪そうな(元)夫を横目に
携帯の画面を見せて渡した。


私『じゃあタクヤさんとの、このやり取りは何?』

(元)夫『いや、、、ごめん』


証拠があるとすぐに
諦めたのか謝る(元)夫。


私『女の財布?』

(元)夫『それは違う!!!』

女関係の話題を持ち出すと
異様に反抗する(元)夫。

私『じゃあ、わかるように説明してよ』

(元)夫『、、、自分で買った』



、、、は?


わたしは(元)夫の話を
とりあえず全て聞いた。

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