傷ついたことがないみたいに、恋をして
私の TBA（To Be Alright）の活動として、1 番最初に作ったのはトートバッグだった。私が大事にしている言葉を、この活動の最初に形にしてみたかったからだ。
LOVE SOMEONE, JUST LIKE YOU NEVER BEEN HURT.
誰かを愛して、ただ一度も傷ついたことがないみたいに。
例えば、恋人と意見が合わなくて好きなのにもうダメそうで、喧嘩の着地点がわからない、謝ればいいのかもしれないけど、自分の意地を通してしまう。そんなときに全てを忘れて、心の底からもう一度愛してみることができたらうまくいくのか。うまくいきそうなら、なんでやらないのか。自分の意地はこの先もっと上手くいくことよりもそれほど大事なのだろうか。そんなときの言葉だ。
私は、これを仕事でぐっと踏ん張るために思い出す。上司に出した企画が「微妙」って言われること（よくある）。クライアントが無謀なリクエストを出してくること（あるある）。ちょっと苦手だなぁと思う人と仕事をすること。そういうときに一度もだめって言われたことがないみたいに、一度も苦手だなぁと思ったことなんてないみたいに、初めての仕事のように新鮮な気持ちで取り組む。それだけのことなのに、なんですごく難しいんだろうね。そういうときに思い出すようにしてる。
傷ついたことがないように愛せって言うことは、簡単に言えばとにかくもう一度トライしろ！ってことなんだよね。「今」にフォーカスしてる。私は腰が重くて、「それ今やらなきゃダメですか」ってよく思う。だけどもうちょっと長いスパンで考えたら、やっぱり今やったほうがいい。だから「今まで」傷ついたことなんてないみたいに「今から」また愛してみなさいっていう言い方をして、自分の脳みそを長いスパンに持っていく。
そういうイメージで、私は標語を日常に活用している。実際これを考えるようになってから、私成長したな、頑張ってるな、大丈夫だなって自分に思えることが増えた。
To Be Alright というのは、大丈夫になるって意味。何かうまくいかなくてあなたが辛いとき、あなたが自分自身を大丈夫にしてあげるために何度でも、傷ついたことがないみたいに、もう1 回トライしてみて、って私は言いたい。それが TBA の最初のメッセージ。
明るい赤のシルク印刷をしたトートバッグ。マチがあるからスーパーに行くときに使ったり、薄く畳めるから旅行によく持っていく。購入して下さった方から、元気が出ます！というような素敵なメッセージがたく
さん届いた。中でも驚いたのが、買ってすぐにこれを旅行に持って行ったら、外国人観光客に「素敵な言葉が買いてあるから写真に撮らせて」と言われたというメッセージ。そんな奇跡みたいなことあるんだ。
私の作ったものが、知らないところでそんな素敵な出会いになるなんて、本当に感動だな。
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