ヨーロッパ鉄道車窓の旅!(No.02)列車で行く!ノルウェーの絶景ルート・フロム鉄道
【ノルウェー・フロム鉄道】
「フロム鉄道」(Flåmsbana)は、ノルウェー屈指の絶景を楽しめる観光列車です。全長約20kmの路線は、標高約867mのミュールダール駅から、フィヨルドの端に位置するフロム村までを結び、急勾配の山岳地帯を走ります。その勾配は世界でも有数の急坂で、まさに驚きの技術と自然の融合が見られる鉄道です。
沿線には、息をのむような美しい景色が広がり、特に目を引くのが、列車の途中で停車するキョスフォッセン滝です。この滝は、滝のしぶきが舞い上がる迫力満点のスポットで、列車から降りて滝を間近で観賞できます。また、列車の車窓からはアウルランフィヨルドをはじめとする雄大なノルウェーの自然が広がり、四季折々の風景が楽しめます。夏は緑豊かな山々、冬には雪に覆われた幻想的な風景が乗客を魅了します。
フロム鉄道は、その技術的な偉業と自然の美しさで、多くの観光客に人気があります。鉄道愛好家や自然好きの旅行者にとって、一生に一度は体験したい絶景ルートとして知られています。ノルウェーの大自然を満喫しながら、ゆったりと進む列車の旅は、心に残る特別な体験となるでしょう。
【写真撮影ポイント】
フロム駅
フロム鉄道の出発点となるフロム駅は、山とフィヨルドの間に佇む美しい駅舎が魅力。周囲を取り巻く緑豊かな山々と、背後に広がる青いフィヨルドの風景は、ノルウェーの自然美を象徴する一枚が撮れる場所です。
キョスフォッセン滝
フロム鉄道の途中で、列車はキョスフォッセン滝の前で停車します。力強い滝の水しぶきと列車のコントラストは、ダイナミックな一枚を撮影する絶好のチャンスです。滝の迫力が近くで感じられるので、スリリングな体験ができます。
アウルランフィヨルド
ノルウェーのフィヨルドの中でも特に美しいと言われるアウルランフィヨルド。列車の窓から見える景色は息をのむような美しさで、深い青の水面に周囲の山々が映り込む様子を撮影できます。
ミュールダール駅
標高約867メートルに位置するミュールダール駅は、周囲を標高の高い山々に囲まれた静寂の地。山岳の壮大な風景が広がり、列車が静かに停車するこの場所は、自然の中での一瞬を写真に収めるのにぴったりです。
スタルハイム展望台
フロム鉄道の沿線から少し離れますが、スタルハイム展望台は絶景スポットとして知られています。列車を降りて訪れるこの場所からは、フィヨルドや山々が一望でき、広大な景色を背景に写真を撮ることができます。
【地元の料理紹介】
ルーテフィスク
ルーテフィスクは、干し魚を特別な方法で水や灰に浸して柔らかくしたノルウェーの伝統料理。独特の香りと食感が特徴で、価格は約250~300ノルウェークローネ(約3,000~3,600円)です。
サーモンのグラベラックス
ノルウェーの定番料理、サーモンのグラベラックスは、ディルと砂糖でマリネされた風味豊かな一品。軽く燻製されたサーモンが口の中で溶けるような食感です。価格は200~250ノルウェークローネ(約2,400~3,000円)程度。
クラウドベリーデザート
クラウドベリーはノルウェーの山地で採れる貴重な果実で、これを使ったデザートは甘酸っぱく、独特の風味があります。クラウドベリーパイやジャムがよく提供され、価格は150~200ノルウェークローネ(約1,800~2,400円)ほど。
エルクステーキ
ノルウェーならではのジビエ料理であるエルク(ヘラジカ)ステーキは、肉の旨みが詰まった濃厚な味わいが特徴です。風味豊かなソースと一緒にいただき、価格は約300~350ノルウェークローネ(約3,600~4,200円)です。
レフセ
レフセは、ポテトをベースに作られた薄いパンで、バターや砂糖を塗って食べるのが一般的。軽食としても人気で、価格は約50~70ノルウェークローネ(約600~850円)です。
【観光ポイントとアドバイス】
列車の旅は美しい景色を楽しむだけでなく、快適に過ごすためにいくつかの準備や注意点があります。以下は、列車の旅をより楽しく、安全にするためのアドバイスです。
事前に座席を予約する
特に人気の観光列車は混雑することがあるので、事前に座席を予約しておくと安心です。窓側の席を確保すれば、素晴らしい景色を楽しめます。荷物はコンパクトにまとめる
列車内の荷物スペースは限られているため、必要最低限の荷物にまとめましょう。大きなスーツケースは専用の荷物置き場に預けることができます。カメラやスマホのバッテリーを確認
絶景を写真に収める機会が多いので、カメラやスマートフォンのバッテリーはしっかり充電しておきましょう。予備のバッテリーやモバイルバッテリーも持っておくと安心です。服装はレイヤーを重ねることを意識
山間部や高地では天候が変わりやすく、気温の変化が激しいことがあります。薄手のジャケットやカーディガンなど、脱ぎ着がしやすい服装が適しています。車内での食事を準備
長時間の列車旅では、車内で軽食をとることが多くなります。サンドイッチやスナック、水を持参すると便利です。ノルウェーなどの観光列車には車内販売もありますが、地元の食材を使った軽食を準備するのもおすすめです。混雑する観光地の時間を避ける
主要観光スポットは、特に昼過ぎに混雑することが多いです。可能であれば早朝や夕方に訪れると、静かな環境で景色を楽しめます。時刻表を確認する
列車の運行スケジュールは、季節や曜日によって異なる場合があります。最新の時刻表を確認し、乗り遅れないように時間に余裕を持って移動しましょう。防寒具を持参
特にノルウェーの山岳地帯では、夏でも肌寒いことがあります。防寒具を持参し、寒さに備えると快適に過ごせます。安全確認をする
特に列車からの乗降時や観光地での移動中は、安全に気を配りましょう。足元の悪い場所や混雑した場所では特に注意が必要です。現金とクレジットカードの両方を持つ
観光地によってはクレジットカードが使えない場所もあります。少額の現金を持っておくと、安心して旅を楽しめます。
これらのポイントを押さえることで、列車の旅をより充実させることができ、素晴らしい思い出を作ることができるでしょう。
https://note.com/cglabo/n/nf52ed959379e