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💕にゃむ💕の『看護まがじ〜ん』

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30年以上、自分のスタイルでやりたい看護を自由にのびのびとさせて頂いています。緩和ケアや認知症に関する記事が主になるかなぁと思います。
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#在宅医療

認知症のかたの保清(おふろ等)ミッション💫

最近は、看護の記事をほとんど書いていないことにふと気づいた。 ここら辺で久々に日々の看護の中のエピソードを少しばかりお届けしたいと思う。 訪問看護の仕事は多岐に渡っている。ご自宅で人工呼吸器をつけているかたの全身管理・ケアなどもあれば褥瘡(床ずれ)や創傷などの処置、PEG(胃ろう)の管理、バルンカテーテル交換、高カロリー輸液の管理、点滴、注射、血糖測定、吸引、リハビリ、浣腸、摘便、ターミナルケア…と所謂、医療的な処置。 そして、医療的な処置とは別に保清ケアなどもある。

ざんねんなどくたー

「ざんねんないきもの事典」という本が話題になっていたのも記憶に新しい。 この事典に出てくるざんねんないきものたちは、どこか愛嬌がある。 ざんねんでもええやないかと思える。 ざんねんこそ魅力ではないか!なんて言ってあげられる。 ただ・・・医療の現場で、ざんねんな医療従事者は、ざんねんではすまない場合が多い。 命を預かっているから。 ざんねんななーすもいると思う。 私だって、いつなんどき〝ざんねん〟になりかねない。 自分のことはすっかり棚にあげてざんねんなどくたーについてち

〝こんなおばぁちゃんになりた〜い“(2人目のおばぁちゃんのお話)

今日は、土曜日出勤。今からお仕事してきますが、その前にこちらの記事を投稿してから行ってきま〜す♪皆さま、いつも数ある中から私の記事を読んでくださり有難うございます❤急にお礼を言いたくなりました。      ✳︎                  ✳︎ “こんなおばぁちゃんになりた〜い“シリーズ(?)の2人目。 こちらのシリーズは、今のところ2人で終わり! 今回のおばぁちゃんも本当に魅力的なかた! マヤさん 90歳代 一人暮らし マヤさんとは一度お会いしただけですっか

“こんなおばぁちゃんになりた〜い”(1人目のおばぁちゃんのお話)

アオイさん 80歳代後半  軽度認知症あり  アオイさんは、女優さんみたいに可愛らしいおばぁちゃん。いつもどの瞬間もニコニコしていらっしゃる可愛らしいアオイさん。イメージをお伝えすると八千草薫さんをさらにキュートにした女性。 誰もがあんなおばぁちゃんになりたいねという。彼女に会うと自然と笑みがこぼれる。 オシャレな白い家に息子さんと住んでいる。玄関先には地域猫さんの宿泊施設(可愛らしい爪研ぎ段ボールハウス)とトイレが優しく置いてある。 ハウスには暖かそうな毛布も入れてあ

勇気を出せば人生は、変わる!/180度違う人生になったおじぃさんの話

<はじめに>2年半前にこんな記事を書いていた。 ギャンブルの果てに廃人のようになってしまったしげさんの話。 実は、このほぼ寝たきりだったしげさんにはこの後ミラクルな人生が待っていた!! その前にちょっとしげさんのおんぼろぼろぼろアパートのおさらいをしておこうと思う。 <おんぼろぼろぼろアパートの住人しげさん> そのおんぼろぼろぼろアパートは、雑草が鬱蒼とした陽の当たらない住宅街にあった。外もジメジメしているけど、中は、ジメジメ度が増していて、なんとも形容し難い匂いがす

看取り / あなたの言葉をちゃんとご家族に伝えますね

「小さい頃はね・・・可愛すぎてねー、いつも家まで女の子がついてきてたのよ。本当に可愛かったの」と 80歳のご婦人は涙ぐんだ目で仰った。 マスクをしていても目鼻立ちの整ったご婦人だと分かった。 あー、彼はお母さんに似ていたんやなぁと思った。    * その可愛いすぎた小さなマコトさんは、40歳半ばになっていた。 マコトさんと出会ったのは、その1ヶ月くらい前。まだその頃は、ベッドのところに1時間座って話すことができていたけど、食事量は、かなり減っていた。 沢山の辛い治療

イメージセラピーのシェア/がんと闘わないver.

<はじめに>これからの時代は、『治る病』と言われている“がん”。 今回は、“がん”のかたにイメージを用いて関わらせて頂いた時のことについてまとめてみた。どなたかのお役に立てるかもしれないと思い、少し前から大切にあたためていた記事でもある。 今は、生涯で日本人の2人に1人は、“がん”になると言われている。だから私だけではなく多くの人にとって身近な疾患だとも言えると思う。とはいえ、世間では、まだまだ重い感じはあるような気がする。 病院の中では、3大治療法【外科療法(手術)・放

¥100

届け!海の向こうの家族に 〜コロナ禍での看取り 第2弾〜

<はじめに>コロナ禍の看取りの第2弾となる。第1弾の記事はこちら。 前回の記事にも書いたように感染予防という観点で、家族の人生の最期なのに逢えないというケースもよく伺う。当たり前のように諦めなくてはいけないことになりつつある。最期の瞬間を見届けることも辛いことではあるけれど、逢えないことは、もっと辛い。今回は、海外在住のご家族がいるかたのお話をしようと思う。 国内でも中々、家族に逢えない状況の中、海外に住むご家族にとっては、大きな苦しみではないだろうか。 <アキラさんのこ

認知症/「忘れん坊だけどなにか?」って世界になればいいな

昨日、久しぶりに朗子さんの訪問に行った。 今日は、朗子さんとお散歩に行った時のことをちょっと書いてみようと思う。 朗子さんの病名は、アルツハイマー型認知症。 私たちは、受け持ち制ではないので、訪問がしばらく開いてしまうことがある。1年ぶりに会った朗子さんは、1年前とそれほど大きな変化はなかった。 4年前に訪問が始まった頃から私たちの顔も名前も覚えられない状態だった。 5分前のことを覚えていられない短期記憶障がいがあった。 “短期記憶障がい” 短期記憶障がいとは、認知症の

モノに溢れるモノ屋敷

訪問看護におけるモノ屋敷の世界以前のnoteでも 片付けられないシンドロームについては投稿した。 上記の記事は、2年前の記事だったが、その後、モノ屋敷の住人のかたがお客様になることが続いた。 今までの方々もすごいと思っていたが、それを超える最強メンツが揃っていた。 ご自分達の世界の中に他人に出入りされるのは本当に嫌だったと思う。 それでも私たちに足を踏み入れさせて頂いたことはご本人達にとっては<革命>に近いモノだったと思っている。 出会いは必然なんて、よく耳にする言葉だけ

老々介護で垣間見た「いつもの朝」に感動〜緊急訪問にて〜

〜 訪問看護の緊急訪問でみた光景 〜 朝5時半の緊急電話 布団の中から夢か現実かよくわからないまま、 電話の着信音に反応し、舌がこんがらがりながらも会社名と自分の名前を名乗る私。 電話の向こうでは、 「忙しい時間にごめんなさいねー」と女性の声。 いやいや、忙しくはない(笑) ご主人がベッドからずり落ちて 尻もちをついてしまい、何度か頑張ってみたけど 無理だったから来て欲しいとのお電話。 認知症のAさんの介護をされている奥様からのお電話だった。 ご夫妻二人暮らし。

シュールなしゃべくりが聴ける/訪問看護ならでは

【蜘蛛とのしゃべくり編】こんな光景をみた時に私は肩を震わせほくそ笑んでしまう。 おじぃちゃんの老々介護をしているおばぁちゃん。 部屋に入ってきた虫を何日か前から順番に捕まえて容器に入れて閉じ込めてた。 (どんな趣味や) おばぁちゃんの解説によると1番目と2番目に小さな虫を捕まえて招き入れたらしい。最後にゴミかと思って捕まえのが蜘蛛だったらしい。 と言うことで住人は、3匹だと丁寧に説明してくれる。 痛い腰をかばいながら、ベッドに座りその虫たちを観察して話しかけていた。 「

真夜中の緊急コール はこんな感じ/医療・看護

<夜間緊急コールを固定電話にかけていた時代>まだ携帯電話が普及していない時代の病棟夜勤をふと思い出した。 当時勤務していたのは外科系の病棟が多かったので術後の急変など度々だった。 スマホが普及している今では、考えられないけど当時は夜勤で何かあれば、ドクターのご自宅の固定電話に電話をしていた時代だ。 多くのドクターの場合、奥様が電話口に出てくれていた。 このドクターの奥様に夜間電話するのは、いつも機嫌が悪いから電話するのは気が重いなぁと思う時もあった。 一方、恐妻家のドクタ