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44 学生としての適性

こんにちは!
僕は普段フリーランスで3Dの映像やゲームのお仕事をしたり、専門学校や大学で講義をしたりしています。
今回は学生としての適性というテーマの記事になります。

生徒と学生の違いについては「生徒 学生」で検索してみるとすぐに出てきますので考えたこともなかった・知らなかったという人は調べてみて下さい。(意外と知らない人が多いです・・・)


教える側と教わる側の関係性

どんな人間も意外と教える側に回る機会があったりします。
例えば小学生や幼稚園児ですら、友達同士で色々な事を教え合ってコミュニケーションしています。教える事に自信がない人や、逆に教える事が得意で教えたい側の人間になる人など日常的に教える事への潜在意識が決定しています。

まずは仕事で教える事をしている立場の人間が、仕事と日常で教えるという行為をどう捉えているのか少し解説をしていきます。
(個人的な体験に基づくもので絶対的なモノではありません)

一番初めの前提として理解をしてほしい事は

   教える事も教わる事もコミュニケーション

この事を理解してほしいと思います。
この事が確認出来たらこの先の文章は見なくても良いくらいとても大事な事です。

過去の体験をいくつか事例で書いていきます。

①学校イベントでのセミナー
学校で開催されるセミナー系の授業の多くは、新しいものを学ぶ系か復習系のどちらかに分類されます。この時に重要なのが聞く姿勢です。
特に復習系の場合は、なるほどー!よくわかったという学生が多いです。
少し愚痴みたいになってしまいますが、今まで何度も教えている(本当に数十回言っている)のにどうして今まで理解できなかったのか不思議ですが、こういう復習系のセミナーで理解してくれる学生は結構多いです。
残念ながらそういう学生は普段あまり真剣に授業を受けていない学生が多いのです。アンケートでもまじめな学生は良い確認になった程度ですが、普段授業をまじめに受けていない学生には初めて聞いた位の出会いがあるようです。そういう事も踏まえて復習セミナー系の授業をあえて設計しています。

②有名講師の授業
多くの学校で有名企業で凄い事をやっている人や海外で活躍中の人を講師としてお招きして授業をすることがあると思います。
こうしたすごい人達の授業には学生達も自然と聞く姿勢が出来上がっています。(現金なモノですがw)
しかしながら、先生目線から見てもこれらの凄い人達が行ってくれる授業の成果が高い事はありません。
  それはなぜか!?
答えは簡単で教えるプロではないからです。
もう少し言うと学生側が教わるプロではないからですとも言えるかもしれません。
とても貴重な経験をされて数々の成功体験をしてそれらを余すことなくお話してくださるのですが、肝心の聞き手にそれを受け取る能力や更に聞き出す能力が備わっていないのです。
結果的に宝の持ち腐れという感じになってしまい、思った以上の学びが得られることはありません。
もう少し突っ込むと、教える側と教わる側のレベル差が大きすぎて理解が難しい事や、与えられたポジションと役割に対する講演時間の短さなどから、本来の魅力が伝わりきらずに終わってしまう事が多いです。

③父親などにパソコンやスマホの使い方を教える
経験がある人は理解できるかと思います。。。
教える仕事をしている人間から言っても最上級に難しいです!
  それはなぜ!?
殆どの場合そもそも覚える気がゼロだからです。
覚える気がゼロだから幾ら教えても、素通りです。
何度やっても同じです。
僕はここで教える事の本質を発見しましたw
   教える事も教わる事もコミュニケーション
という事です。
教わる気が無いのに教えても時間が無駄になってしまいます。
たとえを変えるとわかりやすいかもしれません。
 買う気の無い商品をいくら勧めても
 買ってもらえませんよね!?
という事です。
実家の父親に10年以上パソコンの使い方を教えていますが、いまだにログインの仕方も分ってもらえませんw
ディスプレイの横に1年中パスワードを張ってあるのにパスワードが分からなくなります。何度も教えていますがそれくらい覚える気がありませんw
今ではもっと簡単に使う方法はありますが、それはこちらの押し売りに過ぎずそもそもパソコンを使いたいと思っていませんし、出来る事なら使いたくないと思っています。1年間で年賀状のプリントの時にだけ使えればよいのです。やりたい事は年賀状作成で、パソコンを使える事ではないという所です。そんな状態なので、パソコンの使い方は未だに覚えてもらえませんw


学生としての適性とは?

教える事と教わる事がコミュニケーションという事が理解できたでしょうか?大事なのは教える人と教わる人の関係であり、接し方であり興味だったりします。
この本質的な部分を理解していないままに、教える事を抱え込んで悩んでいる先生を多く見てきました。教えるスキルが高い事はとても重要なのですが、立派な経歴や技術スキルや教えるスキルを持ってしても、残念ながら教わる気がない人には何も伝わりません。

最近あった事例でも、もう何十回も教えている事が突然理解出来てもっと早く教えてくれよと!と怒りと喜びに満ちた意見をもらったが、それくらい受けての変化一つで学べる事はとても多いと思います。

学生と一口に言っても18歳以上の専門学生や大学生など、歳が行けば行くほど、社会の厳しさも知り、甘えも無くなって行きますが、若い年齢層の学生の多くは原因を内ではなく、外に向けがちです。

教わる気があれば、案外環境に優劣はないと思います。
上手に教える先生もいれば上手ではない先生もいるかもしれませんが、そんな事よりも自分が本当に学ぶ意思があるのかどうか?
そっちの方が重要です。

勿論、学校や先生達も選んでくれた学生により良い環境になるように準備をしますが、それだけでは成立しないのが学びです。

学びをする準備が出来ている学生は同じ時間でもはるかに多くの事を身に着けて結果を出していきます。
誰のせいでもなく、あなた自身の気持ちが大事だと思います。


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