【シン・二ホン】シン・二ホンから林業・木材業の可能性を探る1-3
本日はシン・二ホンシリーズを更新していく、前回はデータ時代にブラックボックス化はNGと書いた。今回はデータ時代では収益構造が二重化するらしい(本書p43)が、林業・木材業ではどう実現できるか考察する。
本書では、あらゆる商品・サービスが常にフィードバックを受け、永遠に完成せずまるで“生きている”ように成長する。つまりソフトウェア・アプリのサブスクリプションモデルがすべてに適用する。今まででも、わびさびとして変化していったが、これからは機能・性能がアップデートする。林業・木材業はある企業が“経年美化”と掲げるように、どちらかというと後者の意味合いが強い。
林業・木材業ではまずどういった製品がアップデートするだろう。一つはチェーンソーやハーベスタなどの林業機械が考えられる。現に各種センサーを装備し、将来的にAIを搭載するスマートチェーンソーが東京大学で研究開発されている。
またセンサーを設置しやすい木材業では、より変化が起きるだろう。製材・乾燥技術は供給したい製品に自動的に調整する製材機・乾燥機が出てくるだろう。特に乾燥は、樹種、地域によって大きく異なるため重要性がより増すのではないかと考えられる。
とここまで考えたのだが、これらは全て製造加工する機械の進化であって、丸太、木製品の進化ではない。
データ×AI時代で必要なのは、情報収集するセンサーの存在が必須であり、それらを搭載できない丸太、木製品は厳しいと思われる。
ただmui Lab㈱に近い形でセンサーをつけることで、木製品に対するフィードバックの量が増えることで次回の製造に役立てるほか、月額性などにして日々交換することが可能かもしれない。家具業界では一定金額で様々な家具を借りることができるサービスも出てきている。
そもそも森林は生きているし、木製品は日々の環境の中で変化する、“生きている”のであれば別の意味をつけることができないだろうか。
本日も読んでくださりありがとうございました。