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【妄想】あのとき何を植えればよかったのか??

ふと思うのだが、あのとき何を植えればよかったのだろうか。森林の中を歩いているとそんなことを思ったりする。もちろんあのときというのは、戦後復興期から高度経済成長期にかけて木材特需に沸き、林業・木材業者が儲かった時代だ。

現在、針葉樹だらけの山林は“失策”として語られることが多い。特に生物多様性の観点から議論されれば失策であった。

当時の状況を想像してみる

当時の状況を鑑みれば、現在の針葉樹造林は当然であったと思う。当時の状況とは、戦後復興期を超え、高度経済成長期に突入する中、もともと余裕がなかった森林資源の需要は増大したときだ。このときに採られた施策は皆伐量を増加させ、国産材の供給量を上げること。もしくは、輸入材に外貨を割り当て、南洋材を中心に輸入したことだった。

皆伐量を増加させた結果、はげ山が多く出現し、その後拡大造林がなされた。この拡大造林をしたときに何を植えたらよかったのだろうか。

植えた理由を考えてみる

当時スギ・ヒノキ・カラマツなどの針葉樹を植えた理由は、成長が広葉樹より早かったことや活着率がよかったこと、建築材として針葉樹が広葉樹より扱いやすかったことなどが理由になるだろう。

前2つの理由は、生き物としての特徴で、はげ山が広がっているなら、一刻も早く緑を回復させて、水害などを防ぎたかったのだろう。後者は経済的な理由だ、林業も今は補助金漬けの産業だが、もともと地主が経営するなど儲かる産業のひとつだった。よってよりお金を稼げると思い、針葉樹を植えた。

結局何を植えたらよかったのだろうか

では当時何を植えたらよかったのだろうか。針葉樹ではなく広葉樹だったのだろうか。高度経済成長期にはいった1960年代にはエネルギー革命も重なり、広葉樹(雑木)の主な利用先であった燃料のマーケットは消失した。では家具に使用できる材を植えるべきだったのではないだろうか。これは現在の広葉樹の資源が少ないことから有効ではなかったかなと思うのだが。

ただ、広葉樹は利用できるまでに針葉樹の倍以上時間がかかることもある。それならば針葉樹を植えて、土地に対する利回りをよくした方がいいかと判断するのだろう。

現在昔と同じように皆伐を行い、植える樹種を変えるチャンスがまた来ている。そのとき何を植えたらいいのだろうか。

いま何を植えたらいいのだろうか

それは次回考えてみようと思う。

本日も読んでくださりありがとうございました。

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