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『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』#読書録001

『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』を読んでみた。 さて、本書を手に取った理由は、私のジンクスである「表紙が黄色の書籍は良書の可能性が高い」というのもあるが、コミュニュケーションをもっと上手くなりたい、加えて「脳のバイアス」を知りたいと思ったからだ。※バイアスとは先入観や傾向といった意味を表す。 結論からいうと、その答えをわかりやすく、細かく説明している内容だった。 本書で、コミュニュケーション能力が高い人とは、 「自分の脳と相手の脳がみせ

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かつての林業

半世紀前に出版された「都道府県別林業総覧」を通じて各都道府県を代表する林業地の様子を発信します。森林・林業に興味ある方はもちろん、地域おこしなどに興味ある方も、活動のヒントになる情報を載せていきます。よければ林業の歴史を一緒に知っていきましょう。

かつて林業地はどんな姿だったのか?青森ヒバを識る。

このシリーズをようやく再開していく。前回の記事はこちら。 青森ヒバは天然3大美林にも数えられる林業地だ。50年前の状況を都道府県別林業総覧から知っていく。 一言で青森ヒバといっても、純正林と混合林の2種類がある。それは津軽と南部でちがい、藩政時代の林政の方針の違いであった。 そもそもヒバとはどんなものなのかヒバ材は、腐りにくいため、建築用材、土木用材として重宝されてきた。また現在ではヒバオイルなどは殺菌効果がとても高い。その特徴は、ヒバ林の土壌にも影響を与え、葉が残りや

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かつて林業地はどんな姿だったのか?粟倉林業を識る。

久々の投稿になる。火曜日以降は仕事と WEB  飲み会で時間がほとんどとれなかった。ただ多くの気づきが得られたので、言語化していこうと思う。  GW 中は note と企画書作成を頑張りたい。 さていつもより早いが本題にはいる。 本日は岡山県の粟倉林業のかつての姿を、今回も「都道府県別林業総覧」を通してみていこうと思う。 粟倉林業は鳥取県との県境に位置し、鳥取県の智頭林業の隣接地になる。智頭林業は以前取り上げたが、特徴的な林業地であった。 粟倉林業はいまでいうと西粟倉

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かつて林業地はどんな姿だったのか?波瀬林業を識る。

三重県の林業地と聞かれたら、おそらくだいたいの方は尾鷲林業と答えるだろう。私も今日までそう思っていた。都道府県で2カ所も有名な林業地があるところはほとんどないと思われる。しかし、しっかりと調べれば”土地の記憶”がある林業地は、複数あることがわかる。やはり1番のところが伝わりやすい。 尾鷲林業といったら吉野や天竜と並ぶ、人工林の3大美林になる。余談になるが、この3大美林は、人によっては智頭や北山が入ることがあるが、今回は図解知識ゼロからの林業入門の23Pを参考にした。 私も

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かつて林業地はどんな姿だったのか?河内林業を識る。

河内林業は足場丸太の地、早期収入が鍵だった。 日本で最も森林面積が少ない都道府県はご存知だろうか。”東京都”と答える方が多いだろう。ただその答えは誤りである。東京都西部には青梅市やあきる野市、東京都唯一の村の檜原村といった森林が豊富な市町村がある。ただそうは言っても下から2番目の約79,000㏊になる。森林面積が一番少ない都道府県は、森林面積が約59,000㏊の大阪府になる。 こんにちは、読んでくださりありがとうございます。林業のイベント企画や研修などを行っているComm

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【再開】今後のnoteの進め方

  5日間ぶりにnoteの更新をする。せっかく36日間連続更新していたのに、もったいない。ただ更新をできなくなった理由は明らかで、無理しているかつ、クオリティを維持できなかったからだ。   私は平日の日中は別の仕事をしているため、noteを更新することはできない。であるならば空いている時間は朝か夜になる。いままでは、帰宅後何を書くかから決めて書いていたが、疲労も相まってネタに困ることが多々あった。   だからこれから更新を継続するにあたり、現時点での課題は①企画を毎日たて

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【都市論】農業機械と人口移動

今度愛媛の友人と日本人の自然に対する価値観について対話することとなった。対話のきっかけは、その友人たちを話すのならば、そのテーマがよさそうだと思ったからだ。実社会にすぐにいきるわけではないが、アカデミックな話というのはしていてなかなか楽しい。 なぜ都市の話をするのに、自然の話をしたかというと、それは自然と都市の対比をし、自然をより深く理解したいと考えたからである。 私は今まで農山村が社会の下部構造にあって、都市が上部構造にあるものだと考えていた。しかし、都市の原理によると

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耳は明らかに待てなくなっている

朝はラジオを聞き、夜は時間があれば動画を見る。見聞きするのは、エンタメはもちろん、ニュースなどどちらも聞く。だいたいその時は2倍速で流している。というか倍速でないと音コンテンツを楽しめない。 むしろ等速で聞くのは明らかに苦痛で、もっというとコミュニケーションをとる気がないものは等速で一切聞かないようになった。こうなると一方通行の講演会、YOUTUBELIVEとかは、倍速で聞ける状態でないと見に行かない。 特に実用的な情報を聞くときの私の耳は明らかに待てなくなっている。

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【疑問】アフターコロナは本当にローカル(山村)時代なのか? Ⅰ

コロナは大きく世界を捉えたときに、様々な生活様式を変容させている。取材も一部zoomで実施したりしている。飲み会もzoom飲みが定着し、今後本当に人とあって飲むのができるのだろうか。 さて本題だがアフターコロナは本当にローカル、私の場合はもっと言うと山村、林業の時代になるのだろうか?私の交友関係は林業関係者、農業関係者、環境関係者が多く、SDGsの話もよく聞く。 そのなかでwithコロナからアフターコロナは、山村の時代、ローカル時代になるという論調が一定数見受けられる。も

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【シン・二ホン】シン・二ホンから林業・木材産業の可能性を探る1-2

  1週間前に投稿した本シリーズが多くの方に見ていただいて嬉しい。今日はその続きを書いていく。   前回の内容はデータ×AIの波が時代とともに押し寄せてきており、林業でデータ×AI化できる領域・工程はどこで、その領域に取り組んでいる企業の一部を紹介した。今回は1章にあるデータのオープンソース化について書いていく。 データ時代にブラックボックス化はNG  本書42Pにはマッシュアップエコノミーの時代になると書かれ、Uberを例にして解説している。Uberは顧客とドライバーを

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【シン・二ホン】林業・木材業の可能性をシン・二ホンから探る1-1

1か月前になるが、安宅和人氏がNEWSPICKSから出版されたシン・二ホンを林業・木材産業に置き換えたらこうなるのではないかという考察を始めるといったまま時が過ぎてしまった。ようやく書いていこうと思う。内容の要約は別の方がやっているだろうし、私にできるのは林業・木材業の可能性を探ることだと思う。 第1章 データ×AIが人類を再び解き放つ本章の始まりは2016年3月に起きた碁の戦いから始まる。AI(Alphago)vs天才棋士(イ・セドル、韓国人)の5戦勝負で、結果は4勝1敗

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シン・二ホンを森林・林業・木材産業に翻訳。①

この本『シン・二ホン』を読んだのは3月上旬になる。帯のコピー「この国は、もう一度立ち上がれる。」と地元の書店と出会い、即購入した。普段目を通しているニュースピックスから出版されたというのも、自分の背中を押した。 著者は慶応義塾大学教授、ヤフー CSO など数多くの肩書を持つ安宅和人氏になる。データサイエンティストの第一人者で、最終章で提案される「風の谷」構想の仕掛け人でもある。 この本は前半部分で日本や世界の変化を、事実(ファクト)をもとに丁寧に歴史を振り返り、後半部分で

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