優しくて淡い青の色

好きな色は何色ですか？

そう質問されたときの答えは、いつも同じでしょうか？

私は、好きな色が変化します。

毎日コロコロ変わるというわけではありません。ある一定の時期同じ色が好きな状態が続き、その後、好きな色が別の色へと変化していくのです。

なぜそうなるのかは、わかりません。

気がついたらずっとこのスタイルでした。

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これまでに好きになったことのある色は多種多用。好きになったことがない色がないのではと思うほど、ほぼすべての色を好きになりました。

好きな色が変化していくことを自覚し始めてから、ふと思ったのです。

もしかして、これは自分の内面の変化を表しているのではないかと。

必ずしもポジティブな変化ばかりではないかもしれませんが、無意識の自分が好む色は、意識下の私へのメッセージだと感じるようになったのです。

ここ数年は明るい緑色が好きでした。

リトルグリーンメンの色。大好きなトイストーリーに登場する、あのキャラクターの色にとても近い緑色です。

ところが、最近、その心境に変化があり、好きな色が変化してきています。

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実は、ひと月以上前、大切にしていたリトルグリーンメンの手袋をなくしました。どこかに落としたというほうが正確かもしれません。

落としたと思われる場所に問い合わせの電話をかけたり、落とし物届も出しましたが見つかる気配もなく、もう見つけるのは困難でしょう。

あれほど大事にしていたのです。落とさないようにと気をつけていたのです。絶対になくすはずなどありえません。

手元に手袋がないと気づいたとき、オモチャが持ち主のもとから自分の意志で卒業していった風に手袋がいなくなったのではと思ったほど。『トイストーリー4』の一場面が浮かびました。

現実的にも考えてみました。私が落とした手袋をカラスか何かが拾っていき、巣の素材に使ったのかもしれません。野鳥の卵を温めながら「ウゥゥゥー」といっている手袋のリトルグリーンメンを想像してみました。

複雑な心情で時を過ごし、なんとか寂しい気持ちをおさめたのです。

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大事な手袋をなくす少し前から、次へのステージが待っているような、不思議な予感を感じることがありました。

具体的には、何回か引いたおみくじに、ほぼ同じ内容のことが書かれていたことです。「大変強い運の中に居るので驕らず謙虚に努力をしなさい」といった内容でした。

その言葉の重みに気づいて以来、優しくて淡い青の色が気になってきました。

気がつくと淡い青い色ばかりを手に取るようになっていて、車のキーチェーンや新調したバインダーなどの色が青へと変わっていきました。

今、私の好きな色は淡い青い色。

緑と青とか混ざりあっていますが、これから、どんどん優しくて淡い青が見の身のまわりに増えていくことでしょう。

「大変強い運の中に居るので驕らず謙虚に努力をしなさい」という言葉を励みに、緑から青へと変化していく「今」を丁寧に通過していきたいと思います。

手元に残ったほうの手袋です。
落とし物届のときに撮影して送りました。
思い出としてここに残します。