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自力で進む

自転車を買った。

台風15号の影響は今も続いている。今回のことで、電気やガソリンなどエネルギーを消費していることを痛感した。

自転車は修理をすれば乗れるという状態で持っていたのだが、台風15号の影響で人員不足として修理の受付はしていなかった。

見本として展示している自転車に限り購入可能だったので、新車を購入。予想していた以上に自転車の性能は進化していた。

新しい自転車は空気が入っていないタイヤを採用しており、絶対パンクをしないのだとか。中身が詰まっているタイヤだが、それほど重さを感じることもない。衝撃を感じやすい難点をカバーするためかサドルもふかふかのクッションが採用されていて、乗り心地も快適だ。

ライトをつけるとペダルが重くなるということもなく、いつでもスイスイいける方式のものだ。

過去の自分が持っていた自転車のイメージはガラリと変わった。自力で進む点は変わらないものの、「自力で進む」こと自体も進化しているようだ。

実のところ、次に自転車を買うなら電動アシスト付き自転車が欲しいと思っていた。だが、今回の停電で、非常時のことを考え、自力で進む自転車を選んだ。

災害が起きる度に問題になる「自助努力」も、この自力で進むということに似てはいないだろうか?

自転車が進化してきているように、社会の中で「自助」がおこないやすいよう、環境や状況を整えていくことが政治に求められることといえるかもしれない。

もちろん、自助といって、何もかも自分だけで完結する努力をせよというわけではない。できるところは自助努力を行い、それでは解決できない部分を周りからの助けで補うというスタイルは、この先も続くだろう。

必要なときには、電気やガソリンに頼ればよい。だが、その前に、エネルギーに頼りきった生活を見直してみよう。

まずは自力で進む。できるところは自分でやる。その精神に立ち返り、自転車をこいでいきたい。