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時がくればわかること

自分の人生がいろんなものを抱えすぎていると感じていた。

長い間、それらを整理しなければと思い続けていたが、実行に移すのは難しいことだったのだ。なぜなら、抱えている全てが同じくらい価値のあることに思えて、どれを選べばいいのか、どれを捨てればいいのか見当がつかなかったからだ。

けれども、全てを抱えては生きていけないことはわかっていた。

だから、どのような形であれ、「捨てる」覚悟はしていたのだ。だが、その瞬間がいつ訪れるのかはわかっていなかった。

私の捨てなくてはいけないものは、ほとんどにおいて人間関係だ。

そのこともわかっていた。

人の良し悪しではなく、相性の良し悪しではなく、全てはタイミングだ。

自分が一緒にいて居心地が悪いと感じる人は、それだけで距離を置くべき対象となりえるだろう。だが、今だけたまたま何かが作用してうまくいかないと感じてしまうだけかもしれない。そう思うから、すぐには距離を置くなどできないというのが私の考え方だった。

ところが、最近、妙にその辺の判断がスッキリとしてきたような気がしている。

おそらくは、自分自身というものが「確立」されてきたからだろう。

この人とはこれ以上の深入りは危険だなと感じるのだ。たとえ数十年来のつきあいであっても、直感が止まれと私に囁く。

こんな自分になれるなんて思いもよらなかった。

だが、根拠なく直感が囁くのであれば、それをそのままにしてはおけないだろう。

時がくればわかること。

過去の私にそれをいっても信じてはくれないだろうが。

取捨選択の勘は、確実に育ってきている。

それを信じて、整理整頓を始めよう。

生きやすい未来のために。

それを望んできた私のために。