note掲載文章を無料公開にしている理由
noteは「有料にもできるからこそ無料で公開すること」に意味を持たせることができるところが好きだ。
有料にできるところがよいところ。noteのことは、そのように紹介をされたと記憶している。
私自身、有料コンテンツの購入歴もあるし、数回ほどサポートをしたこともある。読み手としては、有料noteの恩恵にはあずかっているのだ。
しかし、書き手としては、この先も有料noteとして売り出すつもりはない。
普段は、お金をいただいて文章を書く仕事をしているが、その時の文章とは全く違うものをnoteに掲載しているということも無料ににしている理由のひとつ。
スキルアップの機会として、note掲載記事を書いているところがあり、それだけで自分なりの「対価」を得ているからということも大きい。
文章のスタイルだけでなく文章の工数が全く違うところも無料にしている点も大きな理由。
noteに掲載している文章は、たいてい10数分から30分程度で書いている。時々は、下書きに保存してトータル1時間ほどかかることもあるが、それほど時間をかけていないことは確かだ。
普段の仕事であれば、10分程度で1000文字ほど書いて、場合によっては、それを積み重ねた3000文字や5000文字といった全体へと仕上げていく。
そのような「素の文章」のところから、クライアント様のご意向を考慮しながら推敲を重ねていくのが通例だ。
「素の文章」がよそ行きの文章に様子を変えていくプロセスも、書き手としての楽しみのひとつ。
その工程を楽しみながら、文章を仕上げ、我が「文章」と、納品という名の「別れ」を迎える。
クライアント不在のnote掲載の文章ではあるが、ある意味、読者がクライアントともいえる。
そういう意味では有料noteの読者はクライアントだが、顔の見えない読者を前に、何を基準に推敲していったらいいのかわからないというのも正直なところ。
推敲の方向性によっては、同じ文章が全く違う様相へと変化するため、変化への決断を迷うくらいならと、「素の文章」をnoteに掲載しているのだ。
note掲載記事での推敲は最低限に抑えている。
だから無料?
ざっくりいうと、一番の動機はそのあたりのことだが。
もちろん理由はそれだけではない。
推敲前の文章は無料というなら、推敲前の文章をタダでくださいっていわれそうなので、あえてクギをさしておくが。
著作権のこともお忘れなく。